インフィニティはほのかな香りのする大輪の花を、春から冬のはじめまで次々と咲かせる魅力的なミニバラです。丈夫で日陰にも強く、花持ちが良いというさまざまな長所を持つインフィニティは、バラをはじめて育てようとしている人にもおすすめの品種のひとつです。
インフィニティというバラの品種の育て方
インフィニティは地植えより鉢植えに向いたポット・ローズです。 鉢は手に入れた苗よりふた回りぐらい大きく深さも十分なものを選びましょう。バラは湿気の少ない乾燥気味の環境が大好きなので、テラコッタ(素焼き)の鉢が理想的です。ただし素焼きでは重すぎるほど大きな鉢を使う場合や、鉢の中の環境が極端に乾きやすい場合には、軽いプラスチック鉢を使っても問題ありません。
鉢でバラを育てる場合、用土の質が生育を左右します。初心者にとって一番簡単な方法は、市販のバラ専用の培養土を活用することです。
インフィニティは日陰に強いとはいえ、やはり大半のバラと同じように日当たりが良くて風通しの良い戸外で育てるのがベストです。
水は土が乾いたら鉢底から流れ出すくらいたっぷりと与えるようにして下さい。受け皿を使っているのなら、溜まった水は必ず捨てるようにします。
花が終わったら、5枚葉が出ているしっかりした茎のところでカットしてあげましょう。
インフィニティのように花持ちがとても良い品種の場合、ときどき薄めた液肥を与えて株の激しい消耗を回復してあげることも勧めます。花が開いた時点で切り取ってしまって、生花として室内で楽しむ、という方法もあります。
インフィニティは四季咲きの品種なので、春から秋まで花を次々とつけて楽しませてくれます。しかし初冬になってすべての花が咲き終わった後には、株元から3分の1くらいのところで、思い切って株全体の切り戻しを行う必要があります。遠慮しないで大胆にばさりと剪定してする必要があります。
インフィニティは寒さにも強い品種です。しかし気温が0℃を下回る場合は室内に取り込んでやるようにして下さい。その頃にはバラはすべての葉を落としてしまっていますが根は生きているので、忘れない程度に水をやって下さい。
インフィニティは丈夫な品種ですが、それでも一般的なミニバラがかかる黒点病やうどん粉病の影響やハダニの害はやはり受けてしまいます。病害や虫害にあわないように、「これは怪しい」と思ったら薬剤の散布をするなど、適切な対処を忘れないでください。
まとめ
初心者向けとされるポット・ローズのインフィニティでも、ミニバラがかかりやすい病気にはやはり気をつける必要があるし、この品種特有の美点(花持ちがとても良いこと)を生かすためにはそれなりの配慮が必要だったりします。
しかしそれらに気をつけさえすれば、インフィニティは育てやすく親しみやすいバラのひとつです。初心者の方はまずインフィニティの鉢植えから、バラ栽培に挑戦してみませんか?