ユリは野山の自然界で自生している品種、そして人が植えて栽培するものと分かれます。今回は、人が栽培する時のいろいろな条件をお伝えします。
ユリの開花の時期を教えて
全国では開花の幅がありますが、5月に開花し始め、8月まで楽しめます。暖かい地方から開花していき、日本全国で綺麗な花を咲かせます。初夏の花と言ってもいいでしょう。この時期は梅雨を跨ぎますが、大きくて雄大な花と香りは、私たちを楽しませてくれます。
ユリの開花の時間を教えて
開花する時間帯は?
日の出が始まり、太陽の光とともに、午前中より一日中咲いています。但し栽培場所には注意が必要。アジア品種のユリは、午前中の日光が当たるような半日陰を好みますので、強い日差しには当てないようにしてください。日中の強い日差しをユリは大の苦手としています。
ユリの開花のときの温度を教えて
ユリの適切な温度とは?
球根は秋に植えますので、土の中で冬を過ごします。そして春に芽を出し徐々に成長。5~8月という時期に開花します。ユリの弱点は、加湿に弱いこと。したがいまして梅雨時に病気がある場合もありますので、半日陰と水はけの良い場所で栽培することをおすすめします。四季を通して楽しめる花ではありません。梅雨が始まる前の5月から徐々に開花していきます。6月の梅雨時に一斉に咲く場合もあります。 したがいまして、耐寒性はとても強く、忍暑性は普通ですが、水はけと風通しの良い場所でユリを育ててください。
具体的な温度を申し上げます。これは温度と光合成および呼吸との関係をたいへん重要視するからです。
■オリエンタル系ユリの個体光合成の適温は、20~25°Cの範囲です。
■夜の温度を15°Cとして、昼の温度を20°C、24°C、28°Cとします。
■或いは昼の温度を25°Cとして、夜の温度を15°C、20°C、25°Cとして栽培すると、昼の気温および、夜の気温が低いほど開花までの乾物蓄積が促進されます。
【まとめ】
オリエンタル系ユリの場合、日本のユリの切り花生産における重要品目です。しかし、重要品目にも関わらず、栽培環境と生育および切り花品質との関係についての基礎情報が乏しいのが現状です。
栽培は難しいものではなく初心者でも栽培できます。くどい説明ですが、日光と水はけ、そして風通しの良い所で栽培することが上手な方法です。