19世紀、西欧社会において、花言葉は誕生しました。古来より、象徴的な意味を担わせる植物への名付けの伝統は世界の多くの文化が持っているたわけですが、こうして本格的に「花言葉」としての文化が広がっていったのです。 フランスでは、草花との特定の意味の組み合わせた詩作ノートが貴族のサークル内で回覧されていたそうです。それは、草花の性質とよく似た恋人の美しさを賞賛しました。それとは反対に裏切りや不実を非難するといった恋愛の駆け引きのために使われていたとも言われています。
1819年頃、シャルロット・ド・ラトゥール『花言葉』 (Le Langage des Fleurs)が出版。これは、こうした流行を背景に登場した最初の花言葉辞典です。 ラトゥールは270を超える独自の花言葉をリストにまとめていまするが、それは、2つに大別されています。
・その植物の香り・姿かたち・生態・色・といった植物の性質・特徴を言葉で表現しようとする観察重視の姿勢。
・ヨーロッパ社会でぐっと凝縮してひとつの単語で形容したヨーロッパ社会の伝統的文化や歴史を花言葉で表した姿勢。
欧米では1800年頃から考案された花言葉を基本的なものとして、現在でも新しい花言葉がつくられています。
ユリを英語でなんと言うか。そしてその読み方は?
lily flower「ユリの花」
lily「ユリ」 (リリィ)と発音します。みなさん多分聞いたことがあると 思います。
Lilium「リリアム」とも言いますね。
Lilium ssp. は学名です。
ユリは英語圏ではどういう意味をしているの?
ユリは、オリエンタル系とスカシユリ系という2つの系統に分けられます。北半球を中心に約100種類以上の品種がある多年草植物の仲間です。野山に自生しているユリも数多くありますが、最近は園芸品種として人気があります。またユリの容姿から絶賛するような言葉を発する時もありますね。例えば英語で美しい歩き方をしている人を
She walks a lily.
これは「歩く姿はユリの花」と訳します。
また日本ではこのような言い方をしている 「立てば芍薬(しゃくやく)坐れば牡丹歩く姿は百合の花」を 英語で表すと
She sits and stands a peony and walks a lily.
となります。
北半球中心に愛されているこのユリは、その国の言葉づかいでいろいろと表現されています。
ユリの名前のきっかけとなった由来とは?
古い時代から愛されてきたという証に古代ギリシャで、ユリの花が壁画に描かれているのを近年発見されています。
キリスト教は、百合の花がよく出てきます。7.8世紀に登場したイギリスの聖職者ビートは
「白百合は聖母マリアの象徴」
と言っています。それば何故かというと、白い花の中のおしべは黄色で
「魂の美しさ」
そして白い花は
「純潔な身体(肉体)」
を表現していると述べています。
【まとめ】
花言葉はユリに限らず、多くの花々にあります。とりわけ多くの花言葉があるのは、ユリ以外に薔薇も該当します。日本も他の国も、恋愛や今の心の表現、また憎悪など、人の感情を心の中に秘めて、それを花言葉に変えていろいろな手段で自分自身若しくはお相手の方に、そのメッセージを今この瞬間に送っているかもしれません。