品種改良の目的の一つとして、強いものを作り出すという概念がある。そのような考えの中で、バラでも同様の試行錯誤が行われていた。世界的にも耐病性の高いバラを作り出そうと考えられており、そのパイオニアともいえる抜群の耐病性の高さを誇るバラ「ノックアウト」が存在する。

「ノックアウト」という名称はその名の通り、病気をノックアウトするというところから名づけられたという一説があります。今回はこちらの育て方などを見ていこうと思います。

バラ「ノックアウト」の育て方

バラ ノックアウト 育て方

バラ「ノックアウト」の育て方は、一般的なバラと同様です。その中でも他のバラと異なる点としまして、ノックアウトは耐病性に優れていますので、病気対策の薬剤散布を頻繁にしなくても問題ないとされています。

加えて害虫対策としてもノックアウト自身が優れていますので、そこまで薬剤や農薬に頼らなくても十分育ちます。

ノックアウトは春から秋の終わりころまで咲き続けるという強さがあり、耐暑性にも優れていますので最近の平均気温が上昇している日本でも気温に気を配らずとも咲き続けます。

もちろん暑さに強いからと言って、水やりは怠らないようにしましょう。耐暑性だけでなく耐寒性も備えているので冬でも手間が省けるので初心者には育てやすいとされています。

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バラ「ノックアウト」の剪定の方法

ノックアウトは冬に剪定を行うのが良いと言われています。冬の間に無駄になる部分をカットし形を整え、来期花が咲くために栄養分を行き届けるようにする必要があります。

不要な枝は思い切ってカットし、咲いてほしいところの枝は残すようにするとうまくいきます。切る場所は外側を向いている芽の上でカットすると、ここが一番上の芽になり、ここが生長していきます。

内側に伸ばすよりも外側に伸ばすようにするのも見栄えをよくすることにつながります。

まとめ

今回紹介している「ノックアウト」は耐暑性・耐寒性・耐病性を持ち合わせている非常に強い品種です。もちろん強いからと言っても、病気にもなります。

暑さや寒さでもダメになることはありますが、通常の品種と比較すれば、その可能性が断然低くなっているということです。初心者に育てやすいと言われていますが、観察を怠らずに育ててみましょう。