接木は、接ぎ木とも書かれますが、枝や芽を切り取り、接ぎ木することによって、新しい個体をつくることを言います。
椿も、接木によって新しい個体をつくることができます。接木に適した時期は?どんな方法があるのか、調べてみましょう。
椿の接木に適した時期は?
椿の接木に適した時期は、7~9月になります。一般的には樹木の接木時期は、寒い2月が最適だとされておりますが、椿は、新芽が伸びて枝が固まり始める7月ごろから始めるのが最適だとされております。
椿の接木にはどんな方法があるの?
椿の接木に必要なものは、木や花を切るためのナイフや園芸用のはさみ、接木テープ、癒合剤になります。
ちなみに、接ぎ木テープとは、接木する部分に巻き付けるために使用するテープのことになります。切り口の保護ほか、病原菌や雑菌の侵入を防ぐ役割ももっております。これらのものは園芸ショップ、ホームセンター、通販ショップ等で買うことができます。
では、接木の方法についてですが、もっとも一般的な方法は、枝接ぎです。台にする木と穂木の両方に切り込みを入れ、接木テープで巻きつける方法になります。面倒な作業をなるべく控えたい方には、採取した穂木をそのまま接木しましょう。台木にする木の太さは万年筆くらいでしょうか。穂木の太さは鉛筆程度の太さがあれば十分ですが、それより細くても問題ありません。
そのほかにも三角接ぎをはじめ、芽接ぎ、種子接ぎ、根接ぎ、びん接ぎ、呼び接ぎ等があります。びん接ぎは、肥後椿が育てていた椿の盆栽に用いた方法になります。少し太めの台木、この場合は根になりますが、2~4月に山採りにて育成したものに、6~8月に穂木を接ぐのが標準の方法となります。
まとめ
接木のメリット、デメリットについて、説明します。まず、メリットですが、その品種の特性が維持されることになります。ほかの穂木を用いた場合を除き、同じ木の穂木を用いれば、同じ枝をつくることができ、同じ花を咲かせることができます。次に、デメリットですが、台に使用する木と穂木の相性が悪い場合、上手く生育しない場合があります。台木に適した品種をもつ木を選ぶ必要があるため、多少の知識は頭に入れておかなければなりません。