椿の花は大きくなればなるほど、たくさんの花が咲き、わたし達の目を楽しませてくれます。大きくしたいがために剪定を行わず、育てている人も少なくありませんが、日当たりの悪い場所に植えている場合は、定期的な剪定を行うことをおすすめします。
特に、鉢植えに植えている椿の剪定は、椿の花、葉に栄養が行き渡り、今以上にキレイな花を咲かせるために必要な作業と言っても過言ではありません。椿の剪定の時期はいつ?剪定方法には、どのような方法があるのでしょうか。
椿の剪定時期は?どんな方法があるの?
椿は、強い剪定は必要なく、放任のまま育ててもまったく問題ないと言われておりますが、伸びっぱなしの木は庭をキレイに見せてくれません。また、花や葉に十分な栄養が行き渡らず、新しい花芽が出ないことがあります。
たくさんの花を楽しみたい方は、無駄な枝を間引き、通風・採光を整えてやるような気持ちで剪定を行いましょう。ちなみに、剪定に適した時期は、開花後の3~4月、9月下旬~11月が良いとされております。
剪定方法は大きく分けて、刈り込み剪定と枝抜き剪定があります。刈り込み剪定とは、簡単に言えば、高さ・幅を優先し、形を整える方法を言います。メリットは、見た目が良くなること。他の樹木と形、大きさを揃えることができ、ビジュアル重視の庭をつくることができます。
枝抜き剪定とは、絡んだ枝を切り落とすことを言います。椿の枝は絡みやすく、枝と枝が交差し、互いにこすれ合うことも少なくありません。そんな場合は、こすれ合う枝のうち、必要な枝を残し、切り落としても差し支えない枝を切り落とします。
この剪定は、一度にすべての枝を切り落としてしまうようなことはしません。長ければ数年、短くても2~3年ほどかけて、徐々に剪定を行います。枝抜き剪定に適した時期は、3月。ゆっくりと花を愛でた後で行う剪定方法になります。
まとめ
椿は常緑樹になります。常緑樹は基本的には、夏・冬には剪定を行いません。理由は、夏の暑さ・冬の寒さよけのために葉が必要だからです。
剪定時、太めの枝を切り落とした場合は、切り口処理を行っておきましょう。切り口から病原菌が侵入し、木を枯らせてしまうことも少なくありません。