椿の咲く庭や公園、山等を歩いていると、椿の種が落ちているのを見かけたことはありませんか。

実は、この種は上手く育てれば、椿の花を咲かすことができることをご存知でしょうか。ちなみに、椿を育てる方法は実生と言われます。種から育てるには、時期はいつが良いのか、また、どのような方法で植え替えを行えば良いのかについて、説明します。

椿 実生 時期 植え替え

椿の実生の時期は、いつが最適?

椿の種を集める時期は、10~11月にかけてが最適なシーズンになります。落ちている種でも問題ありませんが、親木が分かる方が良い方は、種が落ちる前に採取しておきましょう。

落ちていた種は乾燥している可能性が高く発芽しにくいこともありますので、発芽率を高めるためにも、まずは十分に吸水させましょう。水に浸けたまま1~2日ほど待ちます。

 

続いて、発根ですが、外皮と内皮を剥き、発根させます。置き場所の室温、気温等に差があるため一概には言えませんが、翌年の2~3月にかけて、白い細長い根が伸びてきます。ちなみに、実生に最適な時期は、2月中旬~3月下旬になります。

水に湿らせたクッキングペーパーに種を取り、ビニール袋に入れ、室温が高くない場所で保管します。その際、太陽の光が完全に遮断でき、湿度の高くない場所に置くことをおすすめします。

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椿の実生におすすめの植え替え方法は?

根が3センチほどに伸びてきたら、いよいよ植え替えです。深めの鉢を用意しましょう。栽培用の土を入れたら、根の先端を数ミリから1センチほど切り落とし、鉢に植えます。

種が隠れるだけの土をかぶせたら、土の表面にたっぷりと水をやりましょう。夏場は土が乾きやすいので、たびたびチェックし、早朝、もしくは夕方に水やりを行いましょう。ちなみに、植え替えの時期は、3~4月、5月下旬~7月始め、9~10月がおすすめです。

まとめ

椿の実生は、庭植え・鉢植えともに、年2回の肥料が基本です。与える時期は、花が終わる3~5月にかけて、寒い季節に向けての体力を蓄えるために、9~11月になります。

おすすめの肥料は、緩効性肥料のIB化成、油かす等。肥料は与え方次第で新芽の成長具合、花付き等に大きな影響を及ぼしますので、年2回の肥料を忘れずに与えることをおすすめします。