猫を飼っていると、「ついうっかり食べさせてしまった!」は絶対に通用しません。わたし達人間が何気なく食べているネギやタマネギ、イカやエビ、チョコレート等の甘いお菓子は、猫には毒になることも少なくありません。

また、庭に様々な花や樹木を植えている人も多いと思いますが、実は、椿の花・種・実は、猫には毒になります。椿がもつ毒とは、どのような毒なのでしょうか。

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椿は猫には毒になるってホント?

昔々、徳川家康が江戸に幕府を開いた時代、第2代将軍となる徳川秀忠が椿を好み、数多くの椿を植え、その椿を長く愛でたことは有名です。江戸城の御花ばたけには、秀忠が愛した数多くの椿が植えられていたそうです。

ちなみに、肥後椿は、細川藩の椿愛好家の藩士が改良した椿と言われております。

 

さて、その椿ですが、猫にとって毒となる成分が含まれているのでしょうか。実は、椿にはそういった成分は含まれておりません。猫にとって毒となる成分が含まれているとされている花は、ユリ科をはじめ、ツツジ科・アジサイ科・イチイ科・キンポウゲ科・トウダイグサ科・ナス科・バラ科等になります。

椿の花にはどんな毒があるの?

椿の花は観賞用としてだけでなく、食用としても利用されていることをご存知でしょうか。花弁は天ぷらとして、塩漬けにして料理の横に添えられるものとして、また、お茶席で出されるお茶請けの和菓子に使用されることも多く、わたし達の生活には馴染みの多い花と言えるのではないでしょうか。

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椿の種にはどんな毒があるの?

椿の種は実とも言われますが、コロコロとした軽い、黒っぽい色をした丸い実になります。この種自体には毒はありません。ですが、誤って口に入れると、口中にピリピリとした刺激があり、しばらく続くとのことですので、庭に椿の種が落ちている時はその都度拾っておく方が猫の健康のためにはベストかもしれません。

椿の実にはどんな毒があるの?

椿の実から油を採ることができるのですが、この椿油は天ぷら油としてはもちろん、髪に使用する椿油として、機械が燈火用の油として、幅広く活用されております。

猫は油を好むためか、極まれに椿の実を舐めてしまうことがありますが、通常は苦さにびっくりして、限度を超すほどの量を口に入れることはありません。ですが、丸のみした場合には注意が必要です。腸閉塞を起こす場合もありますので、吐き気、食欲不振が続く等、何らかの異変を感じた時は、早めに動物病院に行き、診察を受けることをおすすめします。

まとめ

ガーデニングを趣味としている人で、外を出歩く猫を飼っている場合には、猫の健康を脅かす危険な植物があることを知っておきましょう。例えば、紫陽花、朝顔、アマリリス、ポインセチア、すずらん、水仙、つつじ、シャクヤク、アネモネ、ジャスミン、シクラメン等、挙げればキリがありません。