ランは、野生種だけでも1~3万種類もあると言われています。日本では、洋ランや胡蝶蘭などが有名ですが、今回はシランの特徴と花について調べてみたいと思います。
シラン(植物)の特徴と花
シラン(紫蘭)は、野生のランの仲間で、ラン科シラン属の多年草だそうです。原産国は、日本、中国、台湾で、日本国内では関東地方以西で多く自生しているそうです。
紅紫色の花が大型で美しいので「紫蘭」と名付けられたとされています。別名を紅蘭(ベニラン)、朱蘭(シュラン)ともいうそうです。
他のラン科の植物に比べて、比較的育成に手間がかからないといわれており簡単に交配ができるという点から、園芸初心者から上級者まで、親しまれているそうです。
シランは、やや湿った土を好むようですが、乾燥に強く繁殖力が強い品種とされているようです。野生品種は準絶滅危惧種に登録されているそうです。
多摩丘陵では、人家周辺などによく植栽されてるそうですが、時に、半野生化しているようです。また、偽球茎を蒸して皮を剥ぎ天日乾燥させたものが生薬「白及(びゅくきゅう)」といい、皮膚・粘膜保護や痛み止め、止血に効能があるとされているそうです。
有毒であるということは明確には言われていないようですが、食用にするのは避けるほうがよさそうです。
花の特徴
草丈は20cm前後で、花時には花茎を立てて高さ30~70cmほどになるそうです。地下には、やや偏平な仮鱗茎(偽球茎)があり、花はやや大きく、径3cmほどで花茎の先に3~7個を穂状(総状花序)につけ、春から初夏に咲き、花の色は紅紫色をしています。
花が大きく美しいとされているため、古い時代から日本各地の庭や公園などによく植栽されているようです。開花期は5~6月ごろで、細長い星型の花をさかせるそうです。
また、花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)だそうです。
まとめ
細長い星型の花を咲かせるそうですが、胡蝶蘭などの華やかさとはまた一味違った鮮やかな雰囲気があり、お祝いごとにスター(星形)をおくるのも喜ばれそうですね。