梅雨の雨のイメージともぴったりな青系の紫陽花。赤系と青系に分かれる紫陽花ですが、どちらかというと青系をよく見かける気がします。紫陽花はなぜ青系と赤系に分かれるのか。その理由をお教えします。

紫陽花はなぜ赤系か青系の2種類に分かれるのか

紫陽花 青 赤

紫陽花の元々の色は赤系の色なんです。根っこに当たる部分の土が酸性だったり、アルミニウムが大量に含まれている場所だと青色に変化をします。その理由は紫陽花の花に含まれるアントシアニンという成分にあります。アントシアニンとはなんぞ?と思うかもしれませんがブルーベリーなどに含まれている青色の成分です。根っこから吸収されたアルミニウムが花びらに回る事によってアントシアニンと結合し、青系の色になるのです。

元々の色が赤系なのに、野生の紫陽花は青系が多いですよね。それは酸性雨で土が酸性に傾いているからです。丁度梅雨時期に咲き成長をする紫陽花は、酸性の土に触れる機会が多いので、青系の紫陽花になりやすいのです。アントシアニンを持っていない紫陽花もあり、アナベルなどの白色紫陽花と呼ばれるものは土の酸性度に影響されません。

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中性の土だと紫陽花は青紫や赤紫色になりやすい

肥料などを与えて土の酸性度(ph)を変化させてあげないとはっきりとした青や赤は出せません。
なので野生の紫陽花は赤紫や青紫など、紫がかった色をしているものが多いと思われます。
これらの色はどうやって作られているのでしょうか。

紫陽花の花の色は土の酸性度(ph)によって変化をします。pHは0から14までの数値があり、値が低いほど酸性、値が高い程アルカリ性を示します。中間である7は中性を示します。紫色の紫陽花は中性よりのときに作られます。日本の雨はph5.5と酸性より。はっきりとした酸性ではないので青紫色の紫陽花が多くみられるのです。

あくまで「なりやすい」というだけです。
元々の花の個体の色が濃く反映され、色があまり変化をしない場合もあります。

まとめ

日本では青系の紫陽花がよく見られますが、土の成分がアルカリ性であるフランスでは赤紫の紫陽花が主流のようです。海外から輸入してきた赤色の紫陽花を日本で植え直したら青系になってしまった!なんて話もよくあるそうです。