挿し木の発根を促す方法があるのをご存知ですか。
挿し木からうまく根を出させるには挿し木をする時期と土が大切ですよね。
そして更に、早く発根させたい時のために発根促進剤という物があります。
今回は植物のホルモン剤と言われる発根促進剤についてご紹介します。
カポックの挿し木を早く成長させるには。
挿し木をする際、まずは枝の切り方にポイントがあります。
水分を吸収する切り口の面積を増やすために枝は斜めに切ることです。
その時に切れ味の悪い刃を使うと細胞がつぶれてしまうので、よく切れる刃を使うこともコツの1つです。
そして、その切り口に付けるのが発根促進剤です。
今回は良く使われている「ルートン」についてご紹介します。
「ルートン」はα-ナフチルアセトアミドという成分を含んでいて植物にとってのホルモン剤と言われています。
見た目は白い粉です。
これを挿し穂の切り口に付けて植えるだけで通常より早く根が出るそうです。
しかも、たっぷり付ける必要はなく枝の色が透けるくらい薄っすらまぶす程度。
または、水を加えてペースト状にした「ルートン」を枝の切り口とその周辺に塗り乾燥させた後に植えます。
カポックの挿し木の育て方
挿し木の鉢は明るい半日陰に置いて管理します。
カポックは乾燥に強い植物ですが、挿し木の場合は根が出るまで水分を切らさないことが大切です。
土が乾かないようにまめに確認しましょう。
根が張ってくると新芽が出たり葉が増えたりします。
そうなれば挿し木用の土を落として他の株と同じ土に植え替えて育てます。
【まとめ】
挿し木を早く成長させるコツとしては挿し穂の先を斜めに切り水分を吸収する面積を大きくすることです。
根や茎になる層が多く作られて発根が早くなります。
また、挿し穂の切り口に発根促進剤を付けるという方法もあります。
良く使われる発根促進剤で「ルートン」という物があります。
「ルートン」は毒劇物ではありませんが、ホルモン剤なので野菜など人が口にする植物への使用は禁止されています。
また、作業中は目に入らないように注意が必要です。
粒子の細かい粉なので浮遊して顔に付くこともあります。作業後は顔や目をよく洗いましょう。
「ルートン」はほんの少しずつ使うのでなかなか減らないかもしれませんが有効期限は5年とされています。