スズランとは、スズラン亜科スズラン属に属する多年草の一種で、日本ではスズランと呼ぶほかに「君影草」・「谷間の姫百合」との別名もあります。「ラン」と名前に入っていますが、蘭の種類とは関係ありません。
日本では本州中部以北、東北、北海道の高地に自生する寒さに強い有毒植物です。日本の寒い地方以外に、シベリアやヨーロッパにも分布しており、特に園芸場で広く知られているのは一般的に「ドイツスズラン」である。学名は「Convallaria」といい、谷を意味するラテン語「convallis(コンワルリス)」が由来とされています。
中国での鈴蘭の読み方
スズランを中国語で表記した際には「铃兰」(リィンラァンと発音する)となります。またスズランの別名である「君影草」を中国語で表記した際には、「ジュンインツァオ」と発音します。
すずらんのイタリア語での意味
スズランをイタリア語にすると「Mughetto」と表記し、発音は「ムゲーテ」や「ムゲット」となります。
まとめ
上記に記載した中国語やイタリア語でのスズランの表記ですが、他の言語でも異なった読み方をします。例えば、英語では「lily of the valley(リリーオブザヴァリー)」と、ドイツ語では「Maiglockchen(マイグレックヒェン)」と、オランダ語では「lelietje-van-dalen(レリーチェヴァンダーレン)」と、フランス語では「muguet(ミュゲ)」と、スペイン語では「muguete(ムゲーテ)」と、ポルトガル語では「lirio-do-vale(リーリオドヴァレ)」と、ラテン語では「コンワッラーリア・ケイスケイ」と、現代ギリシャ語では「コンヴァラリア・トウ・マイウ」と、ロシア語では「ラーンドゥイシ」と、アラビア語では「サウサン」と、韓国語では「ウンバンウルコツ」と発音します。世界でもスズランはポピュラーな植物とされており、有毒植物としても有名です。
世界各国の言語で別々の読み方・発音をしますが、ラテン語の谷を意味する言葉に近い単語が入っているのが特徴です。英語のスズランの表記をみてもらえば一目瞭然で「谷」という英単語「valley」が入っていることがわかります。しかし日本語には谷に関係する単語は入っていませんので、スズランと谷が関係しているということはいまいちピンとこないでしょう。