夏に直径2センチくらいのかわいらしい青い花を咲かせるアメリカンブルー。
その枝は、横方向に這うようにどんどんと広がっていきます。
ただし花が咲くのは枝の先の方だけです。
そのため放置していると、株の形だけでなく、花の付き方も悪くなります。
そこで必要になるのが切り戻しや摘心です。
アメリカンブルーの切り戻し
アメリカンブルーの苗が10センチくらいまで成長したら、はじめての摘心をします。摘心とは、枝の先端の芽の部分を数センチ切り戻して脇芽を出す作業です。
摘心をして脇芽を伸ばしてやると、アメリカンブルーはみごとな大株に育ちます。
また、枝が四方八方に広がってしまったら、株の形を整える必要が出てきます。枝が互いにからみ合うように伸びることで、風通しが悪くなってしまうと、病害虫が発生する可能性も増加します。
したがって伸び過ぎた枝、混み合っている枝があるのなら、思い切って切り落とさなければなりません。この作業を切り戻しといいます。切り戻しの際は鋭いハサミを使って下さい。
切り戻しをすることで、株の大きさを1/2から2/3くらいまでコンパクトにすることができます。
アメリカンブルーを切り戻しする目的は「株の大きさを一定に保ち、樹形を整える」「風通しを良くして病気や害虫を防ぐ」「脇芽を出して、花芽の数を増やす」「不要になった枝を減らすことで、脇芽や花に栄養をまわす」といったものです。
切り戻しや摘心は、アメリカンブルーの成長の様子にあわせて随時行って構いません。
しかし冬越ししたアメリカンブルーの場合には、新しい鉢に植え替える際に、伸びすぎた枝を切り戻しして、大きさを1/2くらいに小さくする必要が出てきます。
また秋の終わりに近づいて、アメリカンブルーの株を室内に取り込む際にも、大きく育った株がじゃまになるのなら、切り戻しを行って株を小さくまとめて下さい。春になったら切り戻したすぐ下の部分から新芽が出て育っていきます。
【まとめ】
アメリカンブルーの枝が伸び過ぎてしまったら、切り戻しをして株の形の乱れを整えて、コンパクトに保つ必要があります。
切り戻しや若い芽を摘み取る摘心は、必要に応じて行って構いません。
アメリカンブルーの場合、切り戻しや摘心は、花の数を増やすことにもつながります。
切り落とした枝は、挿し木に使ったり、花が付いている場合は花瓶に活けたりして、積極的に活用してみましょう。