オシロイバナは道端でも良く見かける植物ですが、時折道路にはみだした状態で咲くほど、大きく幅広く咲いていく花でもあります。熱帯アメリカ原産のオシロイバナですが、日本では一年草と言われております。ですが、原産地では多年草と扱われています。ペルー原産という考えが言われているところもありますが、いずれにしても外来種に分類されています。その後、日本には江戸時代の頃に渡来してきたと記録がされています。

栽培するのに非常に簡単で、放任はもちろん肥料をやらなくても育っていくと言われるほど、強いオシロイバナですが、そんな強さをもつオシロイバナの構造にはどんな特徴があるのでしょうか?

オシロイバナ 花 構造

オシロイバナのそれぞれの部位の構造とは?

オシロイバナの花に見えるのは、合着した「萼(ガク)」と言われるものです。実際オシロイバナには花弁はないので、この5枚で織りなす「ガク」が、花弁のように見えているのです。この花は夕方に咲き始め、翌朝にはしぼんでしまうという短命の花でもあり、一日花と言われています。よって花粉を運ぶのは「ススメガ」という蛾の一種で、夜に吸密します。また同時に同花受粉もします。

 

黒い実に見えるのは偽果の一種であり、この黒い皮は萼筒が残ったもので、それを取り除くと薄い淡褐色の皮に包まれた種子が出てきます。種子の中には白い粉があり、オシロイバナの名前の由来ともなった白粉(オシロイ)が出てきます。これは胚乳(周乳)と呼ばれ、子供のおままごととして遊ばれてきた種子でもあります。

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苗は発芽後であれば、十分な日光に当ててあげるのが、健全な苗になっていくと言われております。幼苗の頃は土を乾かさないように水やりをし、発芽してからは乾燥気味にしていくことで根が数多く生え、丈夫にも育ち、立ち枯れや病原性細菌にもかかりにくくなってきます。

【まとめ】

オシロイバナの草全体はもちろん、根や花には口にすると有毒な毒が含まれております。茎や葉を取り扱う場合には、素手ではなく必ず手袋などをはめるのが望ましいです。毒があると少し懸念してしまいますが、大きく育つと葉の薬効が知られていると言われております。

もちろん観察する分には毒の心配は必要ありません。

朝顔にもその習性が似ているオシロイバナを、身近に置き観察してみてはいかがでしょうか。面白味があり、考え深い発見が見つかるかもしれません。