オシロイバナは南アメリカ原産ですが、日本には江戸時代の頃に渡来してきたと言われています。昔ながらの植物ですのでなじみもあり、子供の頃にお化粧したりと、おままごととしても遊ばれてきた植物でもあります。そのお化粧に使われたとされる、種子の中にある白粉(オシロイ)が名前の由来となり、そこから「オシロイバナ」と名付けられたと言われております。花の色は赤紫からピンクといった可愛らしい色から、白や紫といった神秘的で上品にも感じる花色を咲かせます。

そんな特徴もあるオシロイバナですが、白色とピンク色との品種とはどういった特徴があるのでしょうか?

オシロイバナ 白 ピンク

白とピンク色のオシロイバナの品種とは?

オシロイバナの品種には「M.jalapa(ミラビリス・ヤラッパ)」と言われるオシロイバナの本種と、「M.longiflora(ミラビリス・ロンギフローラ)」の2種類が主に園芸的に育てられています。本種である「M.jalapa(ミラビリス・ヤラッパ)」は花の大きさの径が3センチで、一般的に見られる色はピンクの他にも赤や黄色といった単色があり、色が混ざり合った染め分けに良く見られます。咲き分けの花で同じ株や茎であるにも関わらず、2種類の色が表れるのは遺伝子が突然変異を起こしているからと言われております。このため、自分で染め分けをして様々な色を楽しむことができる植物として人気があります。

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もう一種類の「M.longiflora(ミラビリス・ロンギフローラ)」は、その名前のとおり首の部分が筒状で「M.jalapa(ミラビリス・ヤラッパ)」に比べ、花弁から下が非常に長い特徴があります。アメリカのアリゾナ州やメキシコでも北部で分布されていると言われる近縁種でもあり、別名は「ナガバナオシロイバナ」とも言われております。この品種は白色のみの花を咲かせると言われております。

【まとめ】

オシロイバナは一年草と言われておりますが、関東より西の地域であれば地上の草花は枯れても根は残っているので、翌年に再び芽吹いてきます。そのための準備としては、冬が来る前に地際で刈り取る程度で大丈夫です。特別水やりなども必要ありません。寒い地域では球根が肥大するので掘り上げてカビが生えないように保管してあげるのが望ましいです。ですが、咲きながら黒い種をこぼすので採取しておき、翌年に種まきをしてあげる方が簡単と言われております。

オシロイバナは栽培が簡単ですので、毎年素敵な花を咲かせ楽しんでみてはいかがでしょうか。