オシロイバナの花が咲き終わったら、黒い種が出来ます。
その種を割ると、中に白い粉が入っています。
その粉が、おしろい粉のようなので「オシロイバナ」と名付けられました。
その粉を使った遊びを紹介します。
【オシロイバナの種の遊びかた】
一昔前の小さい女の子たちは、種の中の白い粉を使って、お化粧遊びをしていました。
やり方は簡単です。
まず、種を集めます。
そして、はさみなどを使って種を割ります。
このとき、手を切らないように気を付けてください。
割ると、中に白い粉が入っています。
その粉を、つまようじを使ってほじって、種から出します。
粉を集めて、ほっぺなどに塗って遊びます。
1つの種には、少ししか粉が入っていないので、けっこうたくさんの種が必要です。
でも、オシロイバナの花はたくさん咲きますから、地面をよく見るとたくさん転がっているはずです。
白い粉は、胚乳なので毒はありません。
胚乳は、でんぷん・脂質・たんぱく質の成分でできています。
安心して遊ぶことができます。
種自体は、毒があるので口に入れないように気をつけましょう。
また、遊んだ後は手を洗いましょう。
お化粧遊び以外に、粉を使って遊ぶこともできます。
石で潰して、おままごとに使ったり、粉で絵を書いてみたり、工夫次第でいろいろ使えそうですね。
江戸時代のおしろいは、主に水銀白粉と鉛白粉が使われていました。
その代用品として、オシロイバナなどで作られた植物性の白粉もあったようです。
でも、水銀や鉛で作られたものと比べると、肌への伸びも悪かったみたいで、あまり普及されませんでした。
水銀や鉛の危険性も低かったため、当時はそれらで作られた白粉を使っていたのですね。
後に、大問題となり、水銀や鉛で作られた白粉は使われなくなりました。
【まとめ】
オシロイバナの種を使った、お化粧遊び。
種をはさみで切ると、中に白い粉が入っているのが見えます。
その粉を使って、お化粧遊びが出来ます。
粉は、胚乳なので毒はありません。
でも、種自体は毒があるので、口に入れないようにしましょう。
また、遊んだ後は手を洗いましょう。