ユリの花で人気があるカラーでは白が有名ですが、ユリの花にはさまざまなカラーがあり、ピンクの花を咲かせる品種も多くの方の注目を集めています。また、一般的なユリと花の咲かせ方がことなる八重咲きというタイプにもファンが多く、一口にユリといっても多様な品種を楽しむ魅力があります。
ここでは、ピンクのユリの品種についてみていきましょう。
【人気カラーのピンクを咲かせるユリの品種】
たくさんあるユリのなかで大きな花と香りの良さで人気の品種がカサブランカです。カサブランカといえば白のイメージが強いですが、ピンクの花を咲かせるカサブランカピンクやプリンセスカサブランカと呼ばれる品種があります。
基本的にカサブランカは白い花を咲かせる種類のみを指すため、両種とも厳密にはカサブランカ種ではありません。カサブランカピンクは「マレロ」が正式な品種名です。マレロは、明るく透き通るようなピンクの大きな花が特徴、中心に近づくほど白くなるグラデーションを持ちます。
プリンセスカサブランカと呼ばれる品種「ピンクパレス」は、花の中心分までピンク色です。濃い色合いと穏やかながらも光沢を持っているため、マレロと比べてよりピンクが目立ちます。
【特徴的な八重咲きユリのピンクを咲かせる品種】
八重咲のユリは一般的なユリと比べて花びらの数が多くボリューム感があります。また、手や衣類に付着するとなかなか取れずに困惑してしまう花粉がないことから、育てやすいと関心を集めている品種です。
八重咲のユリでもピンクカラーは大人気、オリエンタルリリーの「スイートロジー」はピンクの花びらを持ち、濃いスポット色が特徴的です。
美しいグラデーションを持つ八重咲のユリが「デリケートジョイ」。ピンクとクリームイエローの組み合わせが個性を発揮しています。ユリ種の特徴である香りの強さがないことでも知られている品種です。
この他にも、オリエンタル種の「明日香」やアジアティックリリーの「エロディー」などピンク系統の八重咲のユリにはさまざまな品種があります。
【まとめ】
ここまで、ピンクのユリの品種についてみてきました。品種はことなるもののカサブランカの通称で呼ばれるマレロやピンクパレス。これらの品種は白色の花とはまた違った色合いを楽しませてくれるでしょう。花びらの数が多い八重咲のユリはボリューム感が強いため、ピンクがより一層引き立つといえます。