春に咲く花は?と尋ねられたときにほとんどの人はさくらと答えるのではないでしょうか。ですが、野山から街のあちらこちらでもその姿を目にすることができる花があります。その花の名前は「すみれ」です。小さく可憐に咲く花ですが、実はあまり知られていないのかもいれません。強い主張はしないものの、その可憐な姿は見る人も優しい気持ちにさせるのではないでしょうか

そんな「すみれ」ですが、その種類はどのくらいあるのでしょうか?

すみれ 花 種類

すみれの花の種類は

すみれの花といってもその種類は大きく分けて二つあります。一つは「無茎種」と呼ばれるものです。これは開花した時に茎を伸ばすことなく、葉の上に直接花を咲かせるものです。

主に「エイザンスミレ」や「アリアケスミレ」と呼ばれるものがあります。

「エイザンスミレ」は九州の低山でも湿っている樹林に生えているといわれております。葉は「すみれ」らしくない形をしていますが、ほとんどが薄いピンク色の花が咲き、草丈は10センチ程度と短いですが、葉っぱの上に静かに佇む姿は、見る人を和やかな気持ちにさせてくれます。

「アリアケスミレ」も葉の上に花を咲かせます。緑の葉の上に真っ白い花を咲かせるのが特徴的ですが、花色には変異が多いとも言われています。通常のすみれの花よりもやや遅めの開花ですが、4月上旬ころからは見ることができます。

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もう一つは「有茎種」と呼ばれる種類のもので、これは先ほどの「無茎種」とは逆で、茎が伸びた先に花を咲かせます。

主に「ニオイタチツボスミレ」や「タチツボスミレ」があります。

「ニオイタチツボスミレ」はすみれ特有の、濃い紫の花を咲かせます。中心は白色で花びらの紫の濃さがより際立ちます。香水のような香りを放つのも特徴的です。

「タチツボスミレ」は「ニオイタチツボスミレ」より薄い紫色の花を咲かせます。各地でも見られることの多い「タチツボスミレ」ですが、一枚一枚の葉が丸く、立ち上がっている茎も大きな特徴でもあります。

【まとめ】

すみれの花は世界には400種類以上もあるといわれておりますが、日本でも60種類はあると言われています。ですが、花の付け方の特徴は2種類に分けらおり、それでもそれぞれよく似ている形をしているので、見分けるのが難しい品種でもあります。

詳しく見ても区別がつきにくので、始めは「無茎種」と「有茎種」との区別から初めてみてはいかがでしょうか。それだけでも様々な発見があり、私たちを楽しませてくれるのではないでしょうか。