カタクリは5月から9月くらいまで土の中でお休みしています。最大30センチもの地下にある5.6センチほどの茎は、10月に入ったら初根し始めます。雪がなくなるのを土の中で待っていて、地上に糸のような細い葉っぱをぞろぞろと出し始めるのです。昔はこのカタクリの球根から片栗粉を取っていたのですが、なんと現在では2割がさつまいもで、8割がジャガイモのでんぷんから作られているのです。春の初めに地上にカタクリの根は出てきて、その後に茎や葉っぱなどは枯れてしまいます。群落での開花期間は2週間しかなく短いです。そして地上での姿が見られるのは4週間から5週間ととても短く、そのためにカタクリは春の妖精と呼ばれているようです。
【カタクリの黄色い花はどんな種類の花?】
黄色い花のカタクリは西洋では、キバナカタクリやエリスロニウムパコダと呼ばれています。西洋のカタクリは日本の山地にある繊細なカタクリよりとても大きく丈夫な特徴があります。そこの環境さえ合えば黄色いカタクリ、パコダはどんどん増えていきます。そして4月の頭頃には花が咲きます。パコダは大きくなると数本の花を咲かせるのです。そして3月の後半には蕾がつきます。パコダの花が無くなると、次に蛍ぶくろというのが成長し始めるのです。黄色いカタクリ、パコダは日の当たらないところにいます。
その周りに蛍ぶくろという群生が見られるのです。そして西洋のカタクリ、パコダも日本と同じように6月になれば地上に出ている部分が枯れてしまい球根の状態のまま土の中でお休みします。
【まとめ】
一年のほとんどの時間は土の中に眠って大人しくしていて、数か月だけ地上に出て花を咲かせる。その花も開花するまでに7年ほどの月日がかかるというのはとても育てるのには大変な植物ですが、その反面とても神秘的な植物ですね。7年という年月はなかなか辛抱強くまつには長いですが、その分花が開花したときの喜びがあるでしょう。ぜひそんな貴重な花を一度見てみたいですね。