植物の中には英名をそのままカタカナに表記するチューリップやコスモス、ダリア等がありますが、英名と和名が異なるものもあります。
その一つが、色鮮やかなオレンジ色・黄色の花を咲かせる、人気の花キンセンカです。
キンセンカの英語での読み方や表記、発音、スペル(つづり)等について、調べてみたいと思います。
キンセンカを英語で書くと?読み方は?
キンセンカは、漢字では金盞花と書きます。金盞花と名付けられた理由は、花びらの色がゴールドに近いオレンジ色・黄色だったから、花の形状が蓋の形に似ていたことから、金色の盞のような形をした花から、金盞花と名付けられました。
太陽の光を浴びたキンセンカの花びらは、その時代の人々には黄金色に輝く花に見えたのかもしれません。
このキンセンカを英語で書けば、通常はKINSENKAと書きますが、キンセンカの英名はポットマリーゴールド(pot marigold)。マリーゴールドとは、別の花になります。
ポットマリーゴールドとマリーゴールド、よく間違われる花になりますが、違いを見分ける方法は2つあります。1つは、葉の形状です。ポットマリーゴールド(キンセンカ)の葉は丸っぽい形状をしており、マリーゴールドの葉はギザギザとした形状をしております。
もう1つは、開花時期です。ポットマリーゴールド(キンセンカ)は3~6月に花を咲かせますが、マリーゴールドの開花時期は6~10月になります。
最後に、わたし達がよく耳にしているカレンデュラ(Calendula officinalis)についてですが、こちらの名称は学名になります。
カレンデュラは長く咲き続けることから、月の最初の日・1ヵ月間・短い暦・小さな時計という意味をもつラテン語・カレンダエ(Kalendae)に由来して、カレンデュラと名付けられました。
まとめ
太陽の恵みをたっぷりと浴びて育つキンセンカは、サポニン、カロチノイド、フラボノイド、多糖類等の栄養がたっぷり。古代エジプトの女王クレオパトラの時代から、キンセンカの花びらから抽出したオイルは皮膚、粘膜損傷等に用いる抗炎症治療薬として、また、中世ヨーロッパでは、戦士たちの傷を癒す軟膏として活用されていたとのことです。