クロッカスと聞くとどんな花を思い浮かべるでしょうか?子供の頃水耕栽培で育てた方も居ると思いますし、サフランと混同している方もいるかも知れませんね。クロッカスとサフランの違いは何処にあるのでしょうか?クロッカスのお花の形状はどんなものなのでしょうか?調べてみたいと思います。
クロッカスのおしべとめしべ
クロッカスは元々サフランの仲間で日本では春に咲く種を花サフランもしくは春サフランと呼んでいます。クロッカスの原産種は地中海沿岸、西アジア原産の多年草です。3月から4月に咲く大輪の花を付ける物をクロッカスと呼び、9月から10月にかけて咲く物をサフランと呼んでいます。
サフランの花の形状は藤色のロート状の花を付け黄色の雄蕊と1本の花柱先が3つに分かれ細く赤い雌しべはよく目立ちます赤い雌しべは食べられることで有名です。香料や香辛料にまたは薬として古代ギリシャ時代から使用されていました。現在でも香料や染料として使用されています。ちなみに100gの染料を採取しようとすると1万5千本の花が必要になるのだそうです。
対してクロッカスは園芸用改良品種もあり雄蕊と雌蕊の形は様々ですし、サフランと同じ用な雄蕊と雌しべの形をしたものもありますしそうで無いものもあります。ましてやクロッカスの雌しべをを食用に使うと言うことは出来ません。品種によっては毒を持つ物もあるので決してクロッカスの雌しべは食べないでくださいね。
クロッカス(Crocus)はギリシャ語のcroke(糸)という意味で元々は糸状の雄蕊を持つサフランを指す言葉でした。
【まとめ】
クロッカスとサフランは元々は同じ花の種類のようですが、クロッカスは春咲、サフランは秋咲というのが大きな違いです。サフランの雌しべは香料や染料に使われるの対してクロッカスは純粋にお花を楽しむように作られた品種です。品種改良の歴史の中でクロッカスは食用ということは全然考えられずに作られたお花なので毒を含むクロッカスもありますので消してクロッカスをサフランの代用としては使用してはいけません。クロッカスは観賞用のお花として楽しんでくださいね。