マーガレット、ハマギク、カモミール。どれも白い花びらに黄色の丸みを帯びた花芯を持つ花です。マーガレットは鉢植えや生け花、カモミールは精油やハーブティーとして知られています。
ハマギクは東北の太平洋沿岸に自生する花の為、地域によってはあまり馴染みがない方もいるのではないでしょうか。マーガレットに良く似た花を咲かせることから、マーガレットの品種だと思っている方も少なくないかもしれません。
では、これらのよく似た花の違いはどこにあるのでしょうか。
ハマギクとマーガレットの違い
ハマギクは、名前からも察しがつくように、海岸沿いに自生する日本特産種のキク科の花です。青森県から茨城県にかけて多く自生しています。マーガレットとの大きな違いは葉を見ればわかります。
深い切れ込みがありギザギザしたマーガレットの葉に比べて、ハマギクの葉は肉厚で光沢のあるのヘラのような形をしています。放射状に葉が付くのも大きな違いです。葉の力強さと花の可憐さを持ち合わせたハマギクは和風のお庭によく似あいますね。
生育環境にも違いがあります。マーガレットは高温多湿、霜などの寒さを苦手とするのに対し、ハマギクは適度な湿度には強く、また耐寒性も持ち合わせています。
カモミールとマーガレットの違い
カモミールは直径1.5センチほどの小さな花をたくさん咲かせ、可憐で繊細な印象を持つキク科の花です。カミツレという和名を持ちます。花だけみればマーガレットとよく似ていますが、これも葉を見ると違いがわかります。
フワフワとした細かく繊細な葉をたくさんつけ、その先に小さな可憐な花を咲かせます。品種にもよりますが、リンゴのような甘い香りを持つものも有ります。ヨーロッパ原産で生育環境はマーガレットと同様、高温多湿が苦手で、蒸れが原因で枯れてしまうこともあります。
他にもカモミールとマーガレットの大きな違いはその用途にあると言っても良いでしょう。マーガレットは主に観賞用ですが、カモミールは鑑賞だけではなく、虫よけのコンパニオンプランツ、ハーブティーや精油などの薬草としてもつかわれています。ヨーロッパで最も歴史のあるハーブとされており、ハーブガーデンには欠かせない花といっても過言ではありません。
まとめ
簡単に違いを見てきましたが、同じように見える花でもそれぞれ特徴があることをお分かりいただけたでしょうか。植える場所や用途に応じてそれぞれのお花を楽しんでみてください。