日本古来より、その美しい花と芳香で愛され、また現在ではヤマユリ、オニユリなど食用としても親しまれているユリ。では、その球根の育て方や、水やりの方法はどのようにして行うのでしょうか。
ユリの球根にとって、良い環境での育て方
多湿や乾燥を嫌うユリの球根は、育て方が難しく思われがちですが、ユリの種類によっての違いなどポイントを抑えれば、お手入れもしやすく、育てやすい植物です。
そのポイントとは、テッポウユリやヒメユリなど葉が細いユリは、日当たりの良い場所。オリエンタル系(オリエンタル・ハイブリッド)等は明るい半日陰が良いという事。
地中の中で温度が高くなる直射日光が当たる場所は避けて、水はけがよく、風の通りがよい環境で育てましょう。
こうして、球根の種類によって良い環境というのはそれぞれ違いがありますが、育て方としては、日当たり、水はけ、風とおしが重要になりますので、この三つに気をつけていきましょう。
水やりの頻度と、ユリの球根に最適な時間帯
ここからは、ユリの球根に適した水やりの頻度と時間帯についてすすめていきましょう。ユリは最低限の水やりで育ちます。
地植えはほぼ雨にまかせ、土の表面が乾いてきたら水やりをします。雨の少ない時期は注意しましょう。鉢植えの場合、春から秋にかけては、やはり土の表面が乾いたら水やりをします。
その時、花びらにあてず株元にたっぷり水を与えます。秋から冬にかけては、乾燥ぎみでも問題ないのですが、球根は活動していますので、3日~4日に一回の頻度で水やりをします。
土の表面上乾いていても、中ではまだ湿っていることがあります。注意深く土をチェックし余分な水分を与えないようにしましょう。
水やりをする時間帯ですが、春から夏にかけてだと一日に早朝と夕方の2回、秋から冬にかけては、一日1回、日が一番高い時間帯に水やりをします。
冬は日の当らない時間に水やりをすると、土が凍る恐れがあり、球根にダメージを与えてしまうので注意しましょう。
まとめ
以上のようにユリの球根は、その種類によって、また植えつける場所によっても、育て方や水やりの方法などが異なりますが、共通するのは、日当たり良く水のたまらない、風通しの良い涼しい環境を整えてあげることです。