よく伸びるつるにたくさんの花がつくことで、見た目がとても華やかなクレマチス。興味がある方は、どんな品種があるのかも気になっていると思います。
この記事では、日本で自生しているのを見かけることのできる品種についてご紹介いたします。是非、クレマチスをご覧になって、お気に入りの品種を見つけてください。
【日本で自生しているクレマチスってどんなの?】
クレマチスは北半球に広く分布している種類の植物で、クレマチスの原種は約300種類も存在しているようです。日本を始め世界各地に分類しており、日本にも約20種のクレマチスの原種があると言われています。
たとえば、夏の野山に咲く、清楚な白い花を揺らす存在である「ボタンヅル」や、ボタンヅルによく似ている「センニンソウ」などがあります。センニンソウは別名で「ウマクワズ」とも言われています。これは「馬喰わず」といって、有毒であり、馬も嫌がることから名づけられたと言われています。
また、「ハンショウヅル」というものもあります。ベルの形をした花を下向きに咲かせる可憐な姿が特徴的です。その形が半鐘に似ていることからたとえられ、名づけられたと言われています。
そして、花びらが8枚の大輪の花を咲かせる、「カザグルマ(風車)」という品種もあります。花色は淡い紫や白など、さまざまで、大きな花を咲かせるので見た目が華やかで人気があります。。
この風車という品種には、海を渡って海外に流通したという経歴があります。
ヨーロッパで大輪の園芸品種が流行ったのには、日本の原種である「カザグルマ」が大きな役割を担ったと言われています。
ドイツ人の医師であり博物学者であるシーボルトや、イギリスのプラントハンターであるロバート・フォーチュンという人が、カザグルマに魅了され、自国に持ち帰ったと言われているのです。
こうして海を渡ったクレマチスの原種は、世界の原種と交配されて、現在多種多様な品種が生み出されています。
まとめ
いかがでしたか?今回は日本で自生しているクレマチスの原種の一部を紹介いたしました。今では生態系を保守するため、植物をもって海外に行くことは制限がされていますが、昔は学者たちが世界の原種を交配させ、新しい品種を生み出していたのですね。