カポックは、観葉植物として人気が高いというのは、知っている方も多いかもしれません。
では、ハイドロカルチャーという言葉をご存知ですか?
これは植物の管理方法の中のひとつで、近年とても注目されている方法なんです。
水を意味する「ハイドロ」と、栽培を意味する「カルチャー」という言葉が合わさってできた和製英語から名称がついており、それから連想できる通り、水耕栽培のひとつなのです。
つまり、土を使わず衛生的な栽培・管理方法で、根腐れなどの心配が非常に少ないのです。
メリットは、「土を使わないから衛生的」「水やり後の受け皿に溜まった水の廃棄の手間が省ける」「根の状態が一目瞭然」「インテリア性が高くオシャレに飾れる」といったところでしょうか。
ですが、初めからハイドロカルチャーとして手に入れるわけではなく、基本的には、もともと鉢で栽培していたものから、挿し木として別に管理することになる方が多いかと思います。
では、どのようにしてハイドロカルチャーとして管理するのでしょうか?
カポック・ハイドロカルチャーの植え替えのやり方は?
まず必要物品から説明します。
・イオン交換樹脂材(水質を浄化洗浄するために使用。根からの老廃物を吸着する役目がある)
・根腐れ防止剤(根腐れ・水腐れを防止するために使用)
・人工用土(人工物を必ず使用するように。石状かポリマー性のゼリー状用土が良い。イオン交換石を砂利状にしたものでも可)
・器(穴が開いていないものであれば何でも良い。オススメはガラス製のもの)
・割りばし(人工用土を器に入れるときに使用)
これらが使用するものですが、用途もあるので用意するときに参考にしてください。
それでは植え替えの方法です。
・新しく用意した容器の底に、イオン交換樹脂剤と、根腐れ防止剤を敷く。
その上に、人工用土を入れる。このとき先に入れた二つが隠れるぐらいを目安にしますが、入れすぎないように注意してください。
・元の鉢から引き抜いたカポックを、根を気付けたりのないように土をほぐし落とす。
ある程度落とせたら、水で根を優しく洗い、土を綺麗に落としていく。根っこの隙間の土もなるべく落としましょう。
・根っこを綺麗にできたら、新しい器の人工用土に植え込む。
植えていると、隙間が出てくると思うので、そのときに割りばしを使って隙間を埋め、株を固定します。
根っこは容器に当たらないようにします。当たってしまっていると、後々根腐れを起こす原因になります。
・人工用土をさらに追加して入れたら、水をたっぷりと入れて、明るい日陰に置く。
これで、植え替えの過程は終わりです。簡単でしょう?
植え替えの済んだカポックは、一週間ほどそのままにしておいて、環境にならしてあげましょう。
環境に慣れてしまえば、枯れたりなどの危険が減ります。
ハイドロカルチャーという管理になったら、水やりはどうなるか、一番の疑問ですよね。
この植え替えの過程が済んで、入れた水が完全になくなってから、行います。
ですが容器いっぱいにあげるのではなく、容器の中の五分の一ほどだけで良いです。
え?それだけ?と思いますよね。
最初にたくさん水をあげたことで、保水性の高い人工用土が程よく水を蓄えてくれているので、あげすぎると水腐れが起きるのです。
管理場所は、鉢植えの場合と一緒で、明るい室内です。日光にはつよいカポックですが、直射日光に当てると、容器内の水温が上昇してしまい、藻の発生を引き起こすので、なるべく室内の方がいいですね。
肥料は、ハイドロカルチャー用のものがあるので、それを一か月に一回ほどあげましょう。
冬はあげると根腐れしてしまうので、あげない方が良いです。
植え替えの方法や、管理は以上です。
案外簡単に取り掛かれそうではありませんか?
鉢よりは、こちらの方が管理もしやすいですし、手間もかかりません。
鉢での管理が大変だと思ったら、移行してしまってもよさそうですね。
また、ハイドロカルチャーのまま植え替えをする場合も、大きくなったら、一回り大きな容器に移し替えるだけでOKです。
その後の管理も一緒ですので、時間がかかることもありません。
【まとめ】
いかがでしたか?私はどうせ長期的に管理するなら、このハイドロカルチャーの方がいいと思ってしまいます。
土に比べると、水の方が害虫などの被害も少なく安心ですよね。
もしも気になる方がいたあ、ぜひハイドロカルチャーでの管理をお勧めしますよ。