白い鈴が下がったように可愛らしく咲くスズランの花ですが、実はその可愛らしさからは想像もできないほどの毒が、実はあるのです。スズランの芳しい香りを嗅いだり、触ったりする程度では基本影響はないと言われていますが、切り花にして生けていた水を何らかの形で摂取してしまい、最悪の結果が起きてしまったという話もあります。

では、猫にとってスズランの毒は、どういった危険があるのでしょうか?

スズランの毒は猫に危険?

スズラン 毒 猫

スズランに限らず、日常をともに生活している植物には、実は危険なものがたくさんあります。そんな中で、人と一緒に生活している動物は、何が毒で何が毒ではないかの判断ができません。

中でも、猫という動物は葉を食べてお腹の調子を整える習性があります。もちろん、有毒植物などの見極めができないため、中毒症状を起こしてしまう危険性があります。

さらに、スズランだけではなく、スズランを生けておいた水を飲んでも、危険があります。

スズランの毒の成分は「コンバラトキシン」と呼ばれ、致死量に至ってしまった場合は最悪の結果になってしまいます。

猫などの動物にとっては、ほんの僅かな量でも摂取してから2~3時間程度で嘔吐や下痢、如いては昏睡に陥ってしまいます。

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猫が葉を食べないようにと、置いている場所を何度も移動しても食べてしまうのが動物の本能です。猫にとってもお腹にたまっている毛玉を吐き出すために食べようとするので、その習性を変えようとするのは難しいです。

もし、猫がスズランのような有毒植物を食べてしまった場合は、速やかにたくさんの水を飲ませましょう。

可能であれば、吐かせるのが一番良いですが、素人がやるとかえって悪い方向に向かってしまう可能性もあるので、心配な場合はやめておきましょう。

お家での応急処置は病院にいくまでのつなぎ程度ですので、自宅での対処はできません。速やかに病院へ連れていくのが、最善の対策です。

まとめ

なんとなく普段家に置いてある植物が、実は有毒な植物で、動物に症状がでてから初めてわかるということがあります。

スズランなどの植物をお家の中に置く場合は、猫の届かないところに置くなど、未然に防止する必要があります。また、スズランだけではなく、有毒な植物はたくさんあります。猫を飼っているのなら、観葉植物を置く際には、事前に危険な植物ではないかなど、調べておくことをお勧めします。