カンナの品種は豊富ですが、どの種類のカンナでも育て方は難しくありません。カンナの花を育てて、そこから種を採取して次の春に発芽させることもできます。
そこで、カンナの種の採取方法と採取のコツ、種の保存方法などについてご紹介します。
カンナの種の採取方法と採取のコツと種の保存方法は?
カンナの開花時期は、6月頃から10月頃までです。花が咲く時期は、まっすぐと太陽に向かって育つように、大柄の葉っぱと共に花茎の先に色鮮やかな美しい花を咲かせます。カンナの花を見ると、大きな花弁のように見せている部分がありますが、これは、雄しべが花弁状に形を変化させたものです。カンナの本当の花弁は、大きな花弁の後ろに隠れて咲いている小さい花弁です。
カンナの種は、花が終わりになる頃に、花の付け根の部分に膨らみが見えてきますがそこにカンナの種がつきます。カンナの種の採取方法のコツは、カンナの花の鞘(さや)が枯れ始めて、カラカラの状態になったら種を採取することです。採取した種は、翌年の春に種を撒くまでは保存しておきます。保存する場合は、涼しい場所で袋などに入れて保管するようにしてください。
植物の種は、湿気が大の苦手です。その為、乾燥した場所で保存するのが種の保存方法のコツでもあります。場合によっては、湿気を避ける為に、乾燥剤などを一緒に入れておくと効果的に保存できます。保存剤は、お菓子などによく入っているシリカゲルが一般的です。
そして、大切に保管しておいたカンナの種は、翌年の春に植え付けます。ただ、まだ気温が低いうちに種を植え付けてしまうと、発芽しないこともあります。カンナの種は、固いのでそれでなくても気温などの条件が揃わないと発芽しにくいです。
基本的に、カンナの種の植え付けに適している時期は、4月中旬から5月中旬ごろで、基本的に発芽に適している気温は20℃~25℃されています。少なくとも22℃以上にもなれば植え付ける時期としては十分でしょう。種は、2粒から3粒ずつぐらいに分けてポットに撒きます。
芽が出始めたら、その中から生育の良い苗を残して間引きするようにしましょう。発芽すれば、花が咲くまではすぐです。よく日にあてるようにして育てていきます。ちなみに、種が必要ないのであれば、花が枯れてきたら花を茎の部分から水平に切り取って取り除くようにします。枯れた花を取り除かないと、球根に行き渡る栄養分が種に奪われてしまいます。
まとめ
カンナの種は、品種によって種ができにくい種類のカンナもあります。花後に付け根の部分をよく観察してみてください。では、カンナの種の採取方法についておさらいしておきます。
・カンナの花の鞘(さや)が枯れ始めて、カラカラの状態になったら種を採取する
・種は、保存する場合は、涼しい場所で袋などに入れて保管する
・湿気を避ける為に、乾燥剤を使うと効果的に保存できる
・種の植え付けは、4月中旬から5月中旬ごろ
・発芽に適している気温は20℃~25℃ぐらいを目安に
カンナは、他の花の中でも育てるのが簡単な植物です。カンナを咲かせてそこから種を採取してどんどん増やしてみましょう。