チューリップを植えようと思えば、球根を買って育てるが一般的となっておりますが、チューリップは学術的には種子植物に属するため、種から育てることもできるそうです。

球根からも、種からも育てることできるチューリップ。花の構造はどうなっているのでしょうか。

チューリップ 花 構造

チューリップの花の構造について

チューリップの花は、基本的には花びら3枚、ガクが花びら化したものが3枚、合計6枚の花びらがあります。ちなみに、チューリップは単子葉植物であり、花びらの枚数は3の倍数になります。花の中には雄しべが6本、雌しべが1本あり、その雌しべの先は3つに分かれております

 

花びらの形状についてですが、一重ほか、八重咲き、フリンジ咲き、ユリ咲き、ボタン咲き等のものがあり、花が咲いている日数は、10日~、長くて2週間ほどになります。

花が咲いた後、数日すれば、花粉が出るようになりますが、その花粉が落ち切ると、雌しべが割れて柱頭が現れます。

チューリップは、1つの花に雄しべの時期である雄性期、雌しべの時期の雌性期があり、自家受粉を避ける仕組みをもった花になります。この仕組みは、雄性先熟と言われます。

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チューリップの花の大きさは?

花の中でも可憐なイメージのあるチューリップですが、花は比較的大きく、花径は5~10センチ、草丈は10~60センチの大きさを誇ります。

 

そのチューリップの花についてですが、朝顔同様、朝に開いて、夕方がくると徐々に花びらを閉じる仕組みをもちます。これは、気温が高くなるにつれて、外側にある花びらよりも内側にある花びらの成長が速くなることから、朝、花を開かせ、夕方、気温が低くなるにつれて、外側の花びらの成長が速くなり、花を閉じるからになります

まとめ

日本でチューリップが栽培され始めたのは、明治40年頃からになります。江戸時代後期にフランスからオランダ船で持ち込まれたチューリップの量産が始まったのは、大正末期。日本で最初に量産を考え行動に移したのは、新潟県中蒲原郡小合村に住むチューリップ栽培農家の人々になります。オランダからチューリップの球根を輸入し栽培を始めますが、その栽培方法が、新潟県内各地から富山県砺波平野まで広まり、今に至ります。その時代、チューリップは、チュリッパ・チュリップと発音されていたそう。ちなみに、新潟県と富山県の県花はチューリップになります。