毎年、夏になると美しい花を咲かせ、庭先は匂いたち、目と鼻で楽しませてくれるゆりですが、秋の風を感じる頃には、そろそろ植え替えの時期になってきます。
球根を腐らせないよう、上手に植え替えるには、正しい方法でやる事が重要です。
ゆりを植え替える場所の広さ。球根の大きさ
球根の植え替える時期は、一般的に10月~11月と云われています。地植えの場合は、球根どうしの間隔に余裕があれば、2年から3年は植え替えをする必要はありませんが、生育が悪いと感じたら植え替えるようにしましょう。
鉢植えでは、球根の大きさの直径3倍くらいで、なるべく深さがある鉢を用意しましょう。この時、プラスチック製より素焼きのものが望ましいです。
なぜなら、土の温度上昇が抑えられるため、より長持ちするからです。もしプラスチック製にするのであれば、二重鉢にすると長く持ちます。
そして、鉢底には水はけを良くするための石を多めに敷き、球根一個分くらいの深さに植えつけます。
鉢植えでの栽培は、球根が大きくなると分球していかなければなりません。そのため、毎年植え替えをします。
手順としては、ゆりの花がらが落ちる前に花の付け根から早めに摘み取ります。しばらくはそのまま水やりをし、葉も枯れてきた頃あいをみて、地際から茎を切り取り、上根もキレイにとってしまいます。
それから掘り上げをし、用意した鉢植えに素早く植え替えていきます。この時の注意点として、他の球根植物と違い、表皮がないゆりの球根は、乾燥に弱いため、すぐに植え替えをしなければなりません。
鉢植えの準備が出来たら、球根の大きさを確認し、用意した鉢植えに分割した球根を植えていきます。その時、上根が十分広がるように深く植えつけををしましょう。
まとめ
ゆりは葉が黄色く色あせて来た時が植え替えの時期と覚えておきましょう。そして、球根の大きさなどを考慮し、根がしっかり張れるくらいの広いスペースを確保してあげます。
地植えなら天候などをチェックしつつ数年に一度の植え替えで十分なので、本来は鉢植えに向かないのかもしれません。それでも、適切な方法によって植え替えることで、毎年美しく咲いてくれることでしょう。