ペチュニアの切り戻しを行っていると、ベタベタして嫌だな、と感じたことはありませんか。あのベタベタは必要があって分泌されているようです。それでは一体何のためにあのベタベタが出てくるのでしょうか。
今回はペチュニアのベタベタする分泌物について紹介します。
ペチュニアの葉や茎のベタベタの役割とは?
ペチュニアの葉がベタベタしているのは、自己防衛策のようです。ペチュニアの生まれ故郷である南米には、ハキリアリがいて、文字通り植物の葉を切って、自分たちが食べるキノコの肥料にしている昆虫がいます。
このハキリアリにやられてしまうと葉という葉が、切り取られ花を咲かす事ができなくなってしまいます。
このベタベタですが、ペチュニアの腺毛から分泌されているようで、昆虫忌避作用や抗アブラムシ作用があるようです。
また、南米でもハキリアリのいない地域を原種とするペチュニアはベタベタしていないらしく、ペチュニアのハキリアリに特化した対策のようです。
では、ペチュニアのベタベタするタイプとベタベタしないタイプをかけ合わせたらどうなるかというと、ベタベタしがないペチュニアができるそうです。
もともと、ハキリアリ対策であれば、ハキリアリは日本にいないのでベタベタしていないペチュニアが栽培されればよいような気がしますが、ベタベタはアブラムシ対策になるとのことで、ベタベタする方が流通しているということです。
また、このベタベタですが、人体に対する影響はどうなのでしょうか。人体に対する被害は報告されていないようですが、植物が自分を守るために分泌しているので、ベタベタを触った手を洗わずに食事をするようなことは避けた方がよさそうです。
まとめ
ペチュニアのベタベタは自分自身を昆虫から守るための武器だったのですね。植物は昆虫や動物との共存関係を結ぶことが多いですが、ペチュニアは、ハキリアリを対象から除外したようです。
意外なのは、ベタベタしない方が遺伝子として優勢だということです。ベタベタした方が生き残るのに有利な気がしますが、私たちが気づいていないだけで、ベタベタするとなにか他に不都合があるのかもしれません。