大切なパンジーに水をやるのを忘れて枯らしてしまったことはありますか?逆に水をやりすぎて加湿状態で株が蒸れてしまったことがありますか?
水やりは一見簡単そうにみえて、実はとてもデリケートは配慮が必要な作業です。
パンジーへの水やりの頻度
同じ水やりといっても、地植えのパンジーと鉢植えのパンジーでは、必要性が全く異なります。
地植えのパンジーは、渇水状態が長期間続くような場合を除いて、原則水やりは不要です。地植えのものは十分に根を張ることができるので、土中の水分をしっかりと吸収することができるからです。
一方、鉢植えのパンジーには水やりが必要です。土の表面が白っぽくなったとき、あるいは実際に土を1〜2cm程度掘ってみて中が乾いているのが確認できたときに、鉢底から水が流れ出るまる程度まで十分に与えればOKです。
気を付けなくてはいけないのは水やりの方法です。花や葉にあまりたくさんの水をかけず、土に直接水を与えるように気を付けて下さい。
花や葉に水がかかると、そこから菌が増殖して病気の原因になったりすることがあるからです。
特に冬場は、水やりのタイミングにも気を付けましょう。必ず午前中(10:00頃まで)に済ませてしまうのがベストです。夕方に水をやって土中に水分がしっかりと残った状態で夜を迎えると、夜中の冷え込みでパンジーの根が凍ってしまう可能性もあるからです。
パンジーへの水やりは毎日必要か?
パンジーには毎日必ず水やりをする必要はありません。毎日、あるいは2日に1回といったように回数を決めて水をやるのではなくて、土の乾燥の状態を確認して水をあげるようにして下さい。
特に気温が低くて土中の水分が蒸発しにくい冬期に、何も考えないまま定期的に水やりを続けていると、加湿状態になって根が腐ったり、夜中に霜の害を受けやすくなったりします。
まとめ
パンジーには定期的に水やりをするのではなく「土が乾いたらたっぷりと」を必ず守るようにしてください。水やりが必要なのは鉢植えのパンジーに限られ、地植えのものは水やりの必要すらないことも、覚えておくべきです。
むしろ水のやり過ぎで加湿状態になって根が腐ったり、株が蒸れてしまう可能性の方が心配です。冬期に土に過剰な水分が含まれていると、霜の害で根を痛めてしまう場合もあります。