バラの香りは、女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果があるといわれています。弾力や張りのある肌を保持してしわを減らすなど、アンチエイジングにも効果的です。
では、バラの花にはどのような虫が発生するのでしょうか。
バラにつく虫の種類や特徴をご紹介します。
バラの花にはどんな虫が発生するの?特徴は?
バラはとても美しい花ですが、害虫の被害を受けやすい植物でもあります。バラの品種によっては、手入れを怠るとすぐに枯れてしまうので注意が必要です。
チュウレンジハバチは5~10月に発生します。成虫は羽が黒くて腹部がオレンジ色の小さい虫です。
茎にお尻を刺して卵を産みつけ、羽化した幼虫がバラの葉を食べてしまいます。急速に葉がなくなるので、早めに発見する必要があります。
卵が産みつけられている場所を見つけたら、すぐ針金などで潰しましょう。幼虫には薬剤散布をしてください。
コガネムシは1センチほどの黒光りした甲虫で、5~10月に発生します。バラのつぼみや花弁を食害し、幼虫は土の中に入って根を食害します。
地植えの場合は問題ありませんが、鉢植えの場合は内部で大量発生すると枯死することもあるので注意が必要です。
コガネムシの成虫は薬が効きにくいため捕殺してください。鉢替えする時は土の中を確認し、幼虫がいたら土は破棄してください。
カミキリムシは通年で発生します。特に初夏から夏にかけて、株元に穴を開けて産卵し、孵化した幼虫であるテッポウムシが茎の中に入り食害します。
成虫は産卵期に飛んで来ますので捕殺してください。幼虫は開けた穴から木屑のような糞を出します。穴に針金を刺して駆除するか、スポイトで薬剤を入れましょう。
アブラムシは緑色や褐色の小さな虫で、通年で発生します。群がって若葉や新芽の養分を吸い、時にはウイルスを運んで来ることもありますので注意が必要です。
アブラムシは見つけ次第、ハケなどを使って捕殺してください。
バラゾウムシは体長2〜3ミリの黒くて口の長い虫で、4〜10月に発生します。つぼみのついた茎や新芽に産卵して、バラを黒くして枯らします。
落ちてしまったバラのつぼみや茎は、産卵されているので捨ててください。バラゾウムシは見つけ次第、捕殺あるいは薬剤散布をしてください。
カイガラムシは通年で発生します。白いロウに覆われた虫で、増殖して枝にびっしりと貼りつきます。春に産卵してバラの枝や茎の樹液を吸い、バラを衰退させます。
カイガラムシの成虫はロウの殻に覆われているため、薬剤散布の効果がありません。歯ブラシなどでこすり落とすのが最適です。幼虫が発生した場合は薬剤散布が効きます。
【まとめ】
バラの害虫対策のポイントは先手必勝です。普段から健康に気を配って大切に育てましょう。