地植えや鉢植えのほかにも、切り花としても人気のクレマチス。近年では母の日などの贈り物としても人気のようです。
そんなクレマチスの中でも、切り花として見ることの多い品種を紹介します。
多彩な品種を持つクレマチスの切り花について
・アーリーセンセーション
4月から5月にかけておよそ5cmほどの小ぶりで可愛らしい純白の花が咲く、常緑種のクレマチスです。元はニュージーランドの原種を主に改良したもので、葉の形はアイビーに似ているのこぎり葉です。旧枝咲き。
・ベルテッセン ヘンダーソニー
6月から9月にかけて咲く、4cmから5cmほどのベル状の花が可愛らしいクレマチスです。青色が爽やかな印象で、咲き進むと花びらがくるんとカールしていきます。控えめで素朴な印象の花です。鉢植えにも出来る品種ですので、ホームセンターなどでも見かけることがあります。
・ザ プレジデント
5月上旬から2、3回咲く、四季咲きのクレマチスです。花の大きさが15cmから18cmという大輪の花を咲かせます。花色は青紫で、落ち着いた色合いが特徴。切り花のほか鉢植え地植えにも向いている代表的な品種です。
・エトワール ロゼ
ピンク色で可愛らしいベル型の花をつけるクレマチスです。開花時期は5月から10月。新枝咲きで、伸びたツルの節々に複数花をつける多花性です。花は3cmから5cmと小ぶりで、風に揺れる姿がとても可愛らしく、丈夫です。
・インテグリフォリア アルバ
6月から9月にかけて、白色のベル型の花をつける品種です。木立性で、大きさ4cmから5cmの小さな花が咲きます。その白く先のとがった花びらは、その細いツルと相まってとても繊細なイメージを抱かせます。インテグリフォリアには他に青紫の品種もあり、どちらも涼し気な印象を受けます。
・インスピレーション
5月から10月にかけて咲く、半ツル性のクレマチス。花弁は4枚あり、6cmから9cmの中ぶりの花が咲きます。色は赤に近いシックなピンク色。国産のものと輸入(タンザニア産)のものがあり、とても花もちが良いのが特徴。
【まとめ】
多種多様な花の形と色から、クレマチスは色々な種類がアレンジメントに使われるものがあります。スズランのようにベル型だったり、バラのように花びらが幾重も重なっていたりと、他の花との調和も取りやすいように思います。因みに、クレマチスは実の形がとても特徴的で、綿毛のような形になるので、ドライフラワーなどにも使われることもあるのだそうです。