すみれの花ってどういうの?と聞かれると、どのように答えますか?一般的には春に咲く花として知られていますが、多くの人が思い起こすのが「タチツボスミレ」の紫色の花ではないでしょうか?日当たりの良い場所であれば、草地や田んぼの周辺、道端などにも生えている多年草でもあります。5枚の花弁が特徴で、紫色だけではなく、ピンクや白といった艶やかな色も咲かせてくれます。そんなすみれの花ですが、実は世界には多数その品種が確認されています。日本でも約50種類はあるといわれていますが、では日本産のすみれは、どういったものがあるのでしょうか?
日本のすみれの種類にはどんなのがあるの?
まず、すみれの花でも「地上茎のあるすみれ」と「地上茎がないすみれ」に分かれます。
「地上茎のあるすみれ」とは、言葉どおり、地上に出ているごく普通の茎のことを表します。その種類は「キスミレ類」という、別名「イチゲスミレ」とも呼ばれ、黄色い花弁をつけるすみれがあります。また「キバナノコマノツメ類」も同じく黄色の花弁ですが、「キスミレ類」と違うのは花柱の上部が左右に張り出しているのが特徴です。
他には「ニョイスミレ類」、「オバタチツボスミレ類」、「ウラジロスミレ類」などあります。
逆に、「地上茎がないすみれ」、つまりは「地下茎」とも呼ばれ、地中にその茎が存在しており、その種類は「スミレサイシン類」があります。北海道の南部から本州の中北部にかけて分部しています。茎は長く横にはっており、葉は三角状卵形をしています。
他には「ウスバスミレ類」があります。このすみれは繊細なすみれとして言われており、亜高山から高三帯に生えております。白色がメインですが、うっすら紫も併せ持ち、上品な佇まいをしています。一面に広がる性質があるのも特徴です。
「ミヤマスミレ類」も同じく「地下茎」に属します。その花弁は鮮やかな紫の花弁が特徴で細弁のものが多いとされています。山地や低山、森林で育ち、日本の各地、北海道から本州、四国でその姿を見ることができます。
【まとめ】
日本には約50種ものすみれがあるとされていますが、地方変異といったこともあり、多くの変種や品種が知られています。単なる形変わりと言われるものも入れると、その数は200種にもなると言われています。清楚で可憐な姿を見せてくれるすみれには愛好家も多いのも事実ですが、また変異が多い花として知られているのも事実です。
日本には「すみれ王国」とさえ、言われております。もっと身近にそのすみれを感じてみてはいかがでしょうか。