毎年冬になるとあちこちの家の庭で可憐な花を咲かせる水仙。花が少なく殺風景になりがちの冬の庭に、癒しを与えてくれる貴重な植物です。
水仙は、上手にお手入れしてあげれば次の年もまた花を咲かせてくれます。せっかく植えたのであれば、できるだけ長く花を楽しみたいですよね。そこで今回は、水仙を次の年も咲かせるために必要なお手入れの仕方を解説したいと思います。
水仙の花後の手入れ
水仙の花の盛りが過ぎたら、ちょっともったいないですが早めに花を摘み取ります。これは、地中の球根に、来年花が咲く時に必要な栄養を届けるためです。花を摘んだら、日当たりの良い場所に置き、土に即効性のある肥料をまいてあげましょう。
初夏になると土の中で球根が十分に栄養を蓄えて大きくなります。掘り返して確認してみましょう。このとき、大きな球根の周りに小さな球根がいくつかできていることがあります。小さいですがひとつひとつがれっきとした球根になるのです。
ただ、この時点では小さくて、植えてもまだ花が咲きません。また、くっつけたままにしておくと大きな球根の成長の妨げになることもありますので、小さな球根からはがして別の場所(花壇の端など)に植えておきましょう。
大きくなった球根は、10月ごろに改めて植えてあげましょう。冬~初春ごろにきれいな花を咲かせてくれるはずです。
水仙の花後の葉のお手入れ
花を摘みとるとき、葉を花と一緒に切除したりしないようにしましょう。葉には花が終わったあとも光合成を続け、栄養分を生成して球根に届けるという役割が残っています。花が終わったからといって葉を一緒に摘み取ってしまうと、光合成ができず栄養が十分に蓄えられなくなってしまうので気をつけましょう。
水仙の花後の水やり
花が終わったあと、葉が光合成を続けている間は、適度に水やりをしてあげましょう。土が乾いたらたっぷり与えるくらいがいいでしょう。葉が完全に枯れてしまったら、光合成が終わった合図ですので、水やりはストップしてください。
【まとめ】
水仙を次の年も咲かせるためのお手入れの仕方を解説しました。比較的簡単に手入れができるので、ガーデニングは初めて、という方でも気軽に始められるのが水仙のいいところです。ぜひポイントをおさえて、大事に育ててあげてくださいね。