オシロイバナは暑さには強く、春まきの一年草ですが、熱帯の原産地では多年草とも言われております。毎年種を落とすので、そのこぼれ種からも花を咲かせていき、株からの枝分かれでさらにボリューム感が出ていきます。
夕暮れに咲く花として知られ、その香りは甘く芳香剤にも似ている香りと言われております。
そんな特徴もあるオシロイバナですが、英語での発音やスペルはどのように表すのでしょうか?
オシロイバナの英語の発音やスペルは?
オシロイバナの学名は「Mirabilis jalapa(ミラビリス ヤラッパ)」と言います。「Mirabilis(ミラビリス)」はラテン語で「不思議な」や「素敵な」と言う語源から来ています。「jalapa(ヤラッパ)」はメキシコの町の名から付けられたと言われております。
また英語名では「Four o’clock(フォー オクロック)」『4時』と言い、その名の通り夕方の4時頃から花を咲かせるからと言われております。さらに同じ株であるにも関わらず、違う花の色も咲かせることができるということで「Marvel Peru(マーベル ペルー)」、つまり『ペルーの奇跡』という名前もあります。
オシロイバナの開花時期は6月下旬から10月の下旬頃と言われ、メキシコ原産と言われてもおりますが、ペルーが原産とも言われております。日本には江戸時代に渡来され、ラッパのような花の形が特徴的で、お子さんが好きな花でもあります。
お寺の鐘のような形をしており、黒い種をつぶすとおしろいのような白い粉がでることからその名前が付けられ、名付け親は「貝原益軒」、江戸時代の博物学者でした。
【まとめ】
オシロイバナは夕方に花が咲くことから、英語では「Four o’clock」と呼ばれていますが、中国語では洗操花(風呂の時間)や煮飯花(夕食の時間)とも言われております。
日本ではおままごととして親しまれてきた花でもありますが、実は花と呼ばれているのは、実際はガクと言われるものです。この花は子供の遊びとして「パラシュート」と言う呼びなで遊ばれることもあります。そして名前の由来であるオシロイバナの中は、白い粉になっております。今でこそその粉で遊ぶ子供はいないかもしれませんが、昔は女の子たちのお化粧の遊び道具として、大切にされてきたものです。
オシロイバナは歴史のある花でもあります。オシロイバナを通して、古き良き時代を未来へとつなげて見てはいかがでしょうか。