アネモネはキンポウゲ科アネモネ属で耐寒性のある球根植物です。原産地の地中海沿岸の地域から広まり今では世界で約120種が存在している花です。日本でも十何種と自生しており園芸としても大変親しまれています。ちなみに日本でよく目にする代表的なものは地中海原産のアネモネ・コロナリアやアネモネ・フルゲンス、この2種を配合して作られた園芸品種です。ではそれらの花たちはいつ頃、見頃を迎えるのでしょうか?日本での開花時期について知っていきましょう。

アネモネ 花 季節 

アネモネの花咲く季節とは

 代表的なアネモネのほとんどがまだ寒い季節である2月から梅雨に入る前の5月頃という時期です。ただし気温の変化などで多少前後する可能性ももちろんあり得ます。とにかく1年の三分の一の期間花を咲かせているということなので他の園芸植物たちと比べても長く楽しめる花というのが大きな特徴でしょう。

 また気温で言うと、アネモネは5度から10度で最も成長し、10度から15度の辺りで緩やかに成長、そして25度を超える日が増えてくると成長が止まるという気温によっても多少左右される植物です。ですが1つの球根から次々とたくさん花をつけるので、冬から梅雨頃まで、その存在感で華やかに空間を彩ってくれるアネモネは園芸を楽しむ人にも花束を選ぶ人にとっても大変人気の高い存在です。

 ですから温度を味方につけて、花が咲く直前から枯れるまでの間を10度から15度の室内で育てておくというのも1つの手かもしれません。

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 そして大変珍しい品種もあります。高温多湿を苦手とするアネモネにとって夏から秋にかけて咲く品種が存在するのです。シュウメイギクとアネモネのルピコラの交配種であるアネモネ・ラッフルドスワンです。さすがハイブリットと言ったところでしょうか。見た目はアネモネのルピコラで、まだ比較的新しい品種です。

 【まとめ】

 アネモネは風が強い春先に咲き、タンポポのような綿毛の種が風によって運ばれていくということからギリシャ語の風が語源になっていると言われています。今では交配種などの品種によって開花時期に違いはありますが、長い期間私たちを楽しませてくれるアネモネはこれからもずっと世界中で愛されている花であることに間違いないですね。