菊には色も大きさも様々なたくさんの品種があります。その中でも小菊とスプレー菊は大きさなども似ていることからどちらなのか見分けがつきにくい品種もあります。では、小菊とスプレー菊は一体何が違うのでしょうか。

小菊とスプレー菊の違いと用途

小菊 菊 違い

小菊は一般的に、花の大きさが直径9cm以下の和菊のことをいい、山菊ともいわれています。色や形も様々で小さいものでは1cmほどのものもありその種類は豊富です。

スプレー菊は、花の大きさが3cmから6cmとこちらも小型の菊で、オランダやアメリカで品種改良された洋菊です。

一重、八重、管咲きなど花弁の形も様々です。どちらも大きさは似ており近年では3cm未満のスプレー菊もあることから、小菊とスプレー菊を大きさだけではっきりと分類するのは難しいともいわれています。

小菊は花壇などで育てられるのはもちろんですが、丈夫で芽吹きがよく花付きもいいので仕立てやすいことから盆栽や菊人形などに多く使われています。

懸崖造りという花を滝のように垂れ下がった形に仕立て上げるものや、杉造りという杉の木の形に仕立て上げるものなど、仕立ての種類も様々です。

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菊人形に使用される小菊は、人形菊という茎の部分が折れにくい特殊な菊を使用して人形の着物となる部分に着付けていくものです。

複数の菊を重ねて束ね、根の部分に水苔を巻いて水やりをして長持ちさせ、途中で菊を付け替える着せ替えもするそうです。

スプレー菊は小菊にはない明るい色の花も多く、清らかな愛という花言葉があることからもウエディングブーケなどのお祝い事に使用されることも多いです。

仏花として使用されるものもありますが、花束やアレンジメントにも多く使用されます。鉢植え用のポットマムや、背丈が短くドーム状に花が咲くクッションマムなどの品種があり、ヨーロッパではガーデニングには欠かせない花となっているようです。

まとめ

小菊とスプレー菊は、その大きさが似通っているため大きさだけで分類することが難しい品種であることがわかりました。

どちらも花の色も形も豊富であり、鉢や花壇など家庭で育てられることからガーデニングの花としての人気も高いです。

小菊は盆栽などを中心に、スプレー菊は仏花やお祝い用の花など用途も様々です。和菊であるか洋菊であるかが明確な違いであるといってもいいかもしれません。