菊には栽培菊と野菊があり、数えきれない程の種類があります。ほとんどの菊の花が秋ごろに咲きます。日本で観賞用として発展した品種を和菊、西ヨーロッパなどで育種されて生まれた品種を洋菊といいます。

今回は栽培菊の葉や花についてです。

菊の葉の特徴について

菊 葉 特徴

菊は双子葉植物で、双葉の芽を出します。また、有柄で茎のふしに1枚ずつ互い違いに葉が付きます。形は楕円形で羽上に分裂し、葉のふちがギザギザしています。

のこぎりのような形の葉や、春菊のような形をしている葉もあります。また、独特なにおいがあります。

苦みが強い葉ですが食用としても流通しており、和食の焼物料理の下に敷物として利用されることが多く、天ぷらにして食されることもあります。

菊の花の大きさによる分類

菊の花は一重または八重の花弁をしています。花の大きさによって、大菊、中菊、小菊などに分かれます。

大菊は花の直径が18cm以上の大きな菊で、一枝に対し一輪だけ蕾を残して育てることから一輪菊ともいわれています。

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大菊はさらに形によって厚物、管物、広物に分かれます。その美しく立派な花を活かして仕立てに多く使用されます。

中菊は花の直径が9cmから18cmとされていて、仏花などに使われる和菊や洋菊があります。また、江戸時代から続いている古典菊と呼ばれる種類の菊も中菊に分類されます。

小菊は花の直径が9cm未満の和菊をいい、花の小ささを活かした仕立てや盆栽、菊人形などに使われています。花の色も豊富でとても丈夫な品種が多いです。

小菊とのはっきりした分類が難しいスプレー菊という種類もあります。3cmから6cmほどの大きさの洋菊のことをいいます。明るくカラフルな色のものも多く、お祝い事の際に花束やアレンジメントとして使用されることも多いです。

まとめ

菊の葉は似た形をしているものが多いですが、品種によっては多少の違いがあります。そして菊は花が食べられるものがあることで有名ですが、実は葉も食べることができました。

また、花の大きさで分類が変わることがわかりました。大菊、中菊、小さな花で和菊の小菊、小さな花で洋菊のスプレー菊と大体分けられますが、大きさが似通っている品種も多くあることからはっきりとした分類が難しいものも多いので特に小さな菊に関しては一目で区別するのは難しいかもしれません。