春咲き、夏菊、秋菊、寒菊。菊にはさまざまな種類があり花が咲く時期、いわゆる”開花期”で分けることができます。その中でも早咲きで夏に花が咲く品種を総称して夏菊といいます。
一般的に身近な秋菊には日が短くなると芽がつき花が咲く特徴があります。それに対し夏菊は日の長短に関わりなく気温を条件として開花します。
今回はこの夏菊の育て方のコツについて調べてみました。
菊を夏に咲かせたい!その育て方とは?
お盆咲き菊や6月咲き菊、7月咲き菊、8月咲き菊。夏菊の苗は主にこれらの名前で販売されています。
早咲きの菊のため販売時期が基本的に春の短い期間に限定されている夏菊を購入することができたらなるべく早めに日当たりの良い場所に植えつけます。
地植えでも鉢植えでも必ず水はけの良い土を用意しましょう。市販の菊専用の土や「花と野菜の土」、自分で土を作る場合は水はけを良くするための赤玉土や腐葉土、水もちを良くするためのピートモス、排水性を保つためのパーライトを配合して土を作ります。
これらを3:4:2:1の割合で配合し水をやり10日程慣らしてから使用します。
また、菊は肥料食いといわれるほど多くの肥料を必要とします。つぼみが出てくるまでは月に1度のペースで乾燥肥料や化成肥料を、つぼみが出てきたら週に1度のペースで”リン酸”が含まれている液体肥料を与えます。
“リン酸”が含まれている肥料を与えることで花つきがよくなり綺麗に咲かせることができるようになります。
肥料食いの菊ですが肥料を与えすぎても肥料障害をおこし根腐れしてしまいますので特に根に直接付かないように注意しましょう。
水をあげる際に注意すべき点は土が乾くまで待つことと菊の根元に水を注ぐようにして与えることです。
土が乾く前に水をあげてしまうと土に含まれる水の量が多すぎて根腐れを起こす原因となります。必ず土が乾いてから水を与えるように心がけましょう。
水を与える際に葉や花に水をかけてしまうと変色したり枯れてしまう恐れがあるので根元に注ぐようにしてあげると綺麗に育てることができます。
まとめ
夏菊と秋菊の育て方の違いはあまりありません。ですが夏菊は秋菊と比べると成長速度が速いのでしっかり観察をししっかり合うタイミングでの肥料の切り替えなどが必要となります。たっぷり愛情を注いで育ててみてくださいね。