椿の栽培には、挿し木ととり木の2つの方法があります。ちなみに、とり木とは、最適な時期は3月から6月にかけて。枝の樹皮を3センチ幅ではぎ取ったものを水ゴケで包み、乾燥しないようビニール袋で覆ってひも等で固定した後は、乾燥しないよう水分を適度に補給していきます。1~3か月後、枝から切り離して鉢に植え替える方法になります。

挿し木とは?最適な時期、方法について、調べてみましょう。

椿 栽培 挿し木 方法

椿の栽培。挿し木の時期は?

椿の挿し木に最適な時期は、前年の枝を使用する場合には3月頃、今年の枝を使用する場合には6月下旬~8月にかけてになります。半日陰、もしくは日陰に置き、水やりを丁寧にやると、翌年5~6月、遅くても9月までには鉢上げができます。

椿の挿し木方法について

挿し木は、椿へのダメージを考え、直射日光を避けた風通しの良い場所で行いましょう。まずは、伸びてきた枝から10~20センチほどの穂木を切り落とします。この時、摘み取った枝に葉がある場合は3~4枚ほどを残して、葉を半分ほどの大きさに切りそろえます。これは、葉の蒸散作用を抑えるためです。

切り落とした穂木は、活力剤を少量加えた水に30分程度浸けて吸水させておきましょう。気温の上昇、葉の乾燥等に注意しなければなりませんので、30分以上の給水はおすすめできません。

いくつかの空気穴を開けたビニール袋を用意し、容器ごと覆って、ビニール袋の中の湿度を一定に保っておきましょう。

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椿の挿し木をする場合、土は?

続いて、鉢植えを用意しましょう。鉢底に中粒の赤玉土、その上に小粒の赤玉土を入れ、挿し木します。

椿は、水はけの良い、有機物の多い弱酸性から酸性の土壌を好みます。鉢植えには、中粒の赤玉土、中粒の鹿沼土、完熟腐葉土、もしくはバーク堆肥等の肥料がおすすめです。これらを1:1:1の比率で混ぜておきましょう。

まとめ

挿し木を行っている間、水やりは毎日が基本ですが、寒い季節はたっぷりと水をやった後、ビニール袋で覆い、密封しておきましょう。気温が低いと発根・発芽は遅くなりますが、気温が上がってくると、徐々に発根・発芽し始めます。発芽を確認したら、その後はビニール袋を外し、秋口、もしくは春先に植え替えされることをおすすめします。