アネモネは古くからヨーロッパなどで親しまれ、原種・品種と種類は様々です。今回ご紹介する「デカン」は「デ・カーン」とも呼ばれる事から想像できる通り、フランスで作られた品種です。一重や八重もあり草丈は20cm~30cm程度に育ちます。色も赤・紫・ピンクなど豊富にあり、アネモネの中でも育てやすい品種です。
【アネモネの品種デカンの育て方をご紹介】
アネモネは地中海沿岸地域が原産でヨーロッパを中心に、100以上もの種類が分布しています。日本に自生している種類もあり、比較的丈夫に育つ特徴があります。
品種はセントブリッジ・モナリザ・モナークなどがありますが、ここではポピーに似た花を咲かせる「デカン」について説明します。
デカンは一重や八重咲きの物があり、色も複数あってとてもカラフルです。草丈が大きすぎなので、花が咲いた後にも倒れる心配がありません。そして小ぶりで弱々しいイメージもなく、咲いていると周囲を明るく和ませてくれます。
アネモネのデカン種は球根から育て、11月頃に地面が乾き温度が下がった天気の良い日に植え付けます。植え付け前の球根は乾燥しているので、たっぷり水を与えると、水を吸い過ぎて球根が腐る事があります。それを避けるために初めは保水性と排水性のバランスに優れたバーミキュライトに植え、発芽してから土に植え付けておく方法を取ると良いでしょう。発芽までに2ヶ月近く時間がかかる事がありますが、涼しくなってから植え付けているならゆっくり球根が成長しているので焦らずに見守ります。
水やりは土地が乾いてからやり、肥料を与え過ぎると花付きが悪くなるので庭に植え付けた時に肥料を与えたらその後は要りません。
春に複数の花を咲かせ、1つの球根から次々と順番に花を楽しませてくれます。そして夏になると花も咲かず葉も枯れますが、地面の中で球根は生きています。そのままにしておくと冬にまた発芽して、春にきれいな花が咲きます。
【まとめ】
アネモネのデカン種はアネモネの品種の中でも、育てやすい特徴があります。球根を植え付けてから発芽するまでの間に、水のやり過ぎにならないように気をつけて下さい。それだけ守れば、手を加えたりしなくても毎年きれいな花を咲かせてくれます。