芸能人には芸名を使用する人がたくさんいます。例えば、1980年代のトップアイドルだった松田聖子(まつだせいこ)さんは、本名は蒲池法子(かまちのりこ)さんと言います。のりこさんが悪いとは言いませんが、せいこさんの方が何となくあか抜けている印象をうけるのは否めません。

同じ事が言えるのが、オキザリスとカタバミの関係です。ただし、それはただの言い方の違いではなく、ある特徴を持つものをもつか、そうでないかで変わります。詳しくご説明いたします。

オキザリスとカタバミの違い

オキザリス カタバミ 違い

カタバミは世界中に800種は分布していると言われています。カタバミ科のカタバミ属の植物です。一方、オキザリスもカタバミ属カタバミ科に含まれる植物です。同じ仲間と言えるでしょう。

しかし、その大きな違いは、道端で力強く生きている強害雑草とも言われてしまうのがカタバミと言い、花が美しく園芸用に栽培されるものが、学名カナ読みでオキザリスと呼ばれるのです。

園芸用は主に球根で販売されています。日本でカタバミ科はカタバミ属のみ分布。日本産の種は南米から持ちこまれ、栽培されている帰化種が多い状況です。

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濃いピンクの花を咲かすオキザリス・ボーウィーとして知られる花は、和名はハナカタバミとして知られていますし、オキザリス・アルティクラタとして知られるピンクのかわいい花は、イモカタバミとも言います。

何となくかっこいい方の名前は、学名で和名がイモカタバミのです。違う種類ではなく、こういうケースは、芸能人の芸名同様、何となくイメージよく、園芸用に売れそうな名前で並んでいるケースが多いようです。

まとめ

オキザリスとカタバミは別の種類ではありません。同じ仲間であったり、同じものを学名を使って呼んだりしているものなのです。多くは、元々は日本に、鑑賞用に持ち込まれたものが、野生化して帰化してしまったものです。

球根で植えられる園芸用に栽培されるものを、学名を使ってオキザリスと呼び、どこにでも繁殖し、雑草として扱われてしまうものの多くがカタバミと呼ばれます。

江戸時代、カタバミはその繁殖力が気に入られ、家の繁栄を願い、家紋のデザインにもなっていました。

現在のカタバミは、繁殖力だけではなく、美しさを求められるオキザリスとして、また違った生き方をし始めたのかも知れません。