お葬式と言えば菊の花を飾ったきれいな祭壇を思い浮かべます。お葬式と菊は切っても切れないものですね。どうして菊の花が葬儀に使われるようになったのでしょうか。

菊の花が葬式に使われるようになった歴史

菊 葬式 歴史

菊を祭壇に飾ったりお供えものとして献花したりするのは日本だけに限りません。海外の風習を見てみますと、フランスやイギリスなどでも、葬儀と言えば、菊の花を使っています。

むしろ菊の花を葬式に使うようになったのは、フランスやイギリスを模した風習のようです。

菊の花を葬儀に使うようになる以前は、樒が使われていました。少し前までは樒の列が斎場の前に並んでいる光景が見られたりしましたね。

葬式に使われる菊の花の色は?

花の色は白い色が多かったのですが、最近では菊以外にもランやユリの花などの洋花と呼ばれる華やかなものも多くなってきました。

故人の希望から菊以外の花で、という事もあるそうです。しかし菊は栽培が容易でどんな季節であっても準備できることから、葬式にはよく使われています。

白い色の菊が多用されるのは白が色の中では一番高貴であることからです。白が葬式の色からくることで白が使われることもありますが、白がこれからの出発という意味を持っていることからも、葬式にふさわしい色であると言えそうです。

スポンサードリンク

これからの葬式にはどのような花や色が使われるのでしょうか

今までの葬式の歴史から見てみると、風習というのは時代によって大きく変わってきます。

喪家の服装の色なども昔は白い色が使われていました。白が高貴な色であるということや旅立ちの色であることなどからも、うなづけるものです。

しかし、外国の風習を習う明治時代から黒い服装が主流になってきました。黒が礼服の色であることからも、一番の礼儀をもって故人を送りたいという気持ちから黒い色になってきたのでしょう。

一般の葬式では家族葬や個人葬などの葬式が行われるようになりました。簡素であっても白い花で飾られた祭壇は厳かな気持ちになります。

故人を送るにふさわしい飾りはやはり白い花であると思われます。菊の花が使われるのも供給が容易である事などからも無くなることはないように思われます。

まとめ

お葬式で使うから縁起が悪いというのは、死を忌み嫌う気持ちからでしょう。しかし、故人を送るという気持ちを考えると葬式というのは格調の高い、一番大切な気持ちを凝縮させたものだと思います。

それに使われる花もその気持ちに沿った格調の高さが求められるのです。