ペチュニアの苗を探している時、同じような見た目のサフィニアを見たことがあると思います。ペチュニアもサフィニアも育てやすい花でガーデニングの定番となっています。サフィニアはペチュニアの改良種なのですが、ペチュニアとはどういった違いがあるのでしょうか。
今回はサフィニアの特徴やペチュニアとの違いについて紹介します。
ペチュニアを改良してできた種類のサフィニア
サフィニアは、1989年にサントリーと京成バラ園芸が共同でペチュニアよりも育てやすく花数が多くなるよう品種改良を行って出来上がった品種です。
その育てやすさで1990年代から日本で始まったガーデニングブームの火付け役にもなりました。サフィニアという名前はサントリーフラワーズ株式会社の登録商標であり、いわば商品名です。
その由来は匍匐性が強いことから英語でサーフィン(Surfing)とペチュニア(Petunia)からです。
サフィニアの基本的な育て方はペチュニアとほとんど変わりません。開花時期も同じく4月から10月で、冬になると枯れてしまう一年草です。
ペチュニアとサフィニアの違い
花や葉に大きな違いはなく、小さな苗の状態で並べられるとほとんど見分けがつきません。店舗で販売されているものを見ると、ペチュニアよりもサフィニアの方が値段が高いことが多いです。
サフィニアはペチュニアを改良した品種なので、その性質に違いがあります。
まず、ペチュニアの弱点である雨を克服し育てやすくなりました。そのため、雨ざらしになりがちな花壇や庭植えでの生育に向いています。しかし、それでもやはり長雨には弱いようなので、梅雨時期は注意が必要になります。
そして、ペチュニアと比べるととても大きく育ち花数も多いです。30cmの鉢植えに植える場合、ペチュニアだと3株ほど植えられるのに対して、サフィニアは1株にしておかなければなりません。そのくらい大きさに違いがあります。
まとめ
サントリーと京成バラ園芸が品種改良を行って出来上がったサフィニアは、ペチュニアの弱点である雨を克服し、より大きく育ち花数も増えました。多少の雨に神経質にならずに済む分ペチュニアよりも育てやすいと感じるかもしれません。
また大きく育つ分、サフィニアを植える際には大きな鉢を用意しひとつの鉢に1株、花壇で複数植える際もきちんと間隔をあけて植え付けましょう。
苗を購入する際、ペチュニアよりも少々値段の張るサフィニアですが、その分大きく育ちたくさんの花を咲かせてくれるので育て甲斐もあります。ペチュニアを育て慣れている人はぜひサフィニアも育ててみて、違いを感じるのも楽しいかもしれません。