パンジーの葉先が黒くなってしまった……育てている上で想定されるトラブルです。パンジーは種類も多く人気の花ですが、どうして葉が黒くなってしまうのか?育てている環境が悪いのか、育てている際の方法に何かよくないことがあるのか?原因と対策を調査してみました。
パンジーの葉っぱが黒くなるのは病気?
パンジーに想定される病気や被害はいくつか考えられます。夏場はアブラムシなどがよりやすいですし、カビなどの病気にもかかる恐れがあるのです。
今回取り上げるパンジーの症状は葉っぱの先の方が灰色や黒っぽく変色してしまう現象です。特に寒い時期に見られる現象なのですが、これは病気なのでしょうか。
結論から述べると、斑点状に広がっているわけではなく葉先全体が黒ずんでいるのであれば、それは一種の生理現象であって病気ではありません。
パンジーは過度のストレスや負荷がかかると、アントシアニンを合成する特長があります。具体的には寒さなどがストレスに該当します。
そのため、寒い環境下などに置かれると負荷を解消するために葉っぱがアントシアニンを合成するのです。葉先が黒っぽくなるのはそのためです。
低温障害という自然現象ですので、病気ではありません。寒さに耐えるためのパンジーの知恵なのです。
この状態はパンジーにストレスがかかっている状態ですので、もし健康な緑色の葉っぱに戻したいのであれば、ストレスの原因である寒さを解消する必要があります。
外に置いていたのであれば日当たりのよい場所や寒さをしのげる軒下に置くこと、冷え込む夜間は家の中に避難させるなどの対策があげられます。寒さが緩和されれば葉っぱの色は自然と戻っていくでしょう。
まとめ
パンジーの変色は寒さによるものであって、最悪放置しても悪化したり枯れたりすることはありません。今回は葉先が黒っぽく変色している場合についてご紹介しましたが、これが斑点状に広がっていると病気のおそれがあります。
パンジーがどんな状態か、細かく観察して適切な対応を心がけましょう。