夏に大輪の花を咲かせるひまわり。和名では「向日葵」と記述されるように、照りつける太陽に向かって元気に咲く姿は、17世紀頃に伝わったとされる日本でも古くから夏の風物詩として親しまれてきました。背丈も高く、品種によっては2mにも育つものもあるひまわりですが、現在では品種改良もされ、なかでも15センチから45センチほどに育つミニサイズのひまわり、グッドスマイルという品種が注目を集めています。

ひまわり グッドスマイル 育て方

グッドスマイルの育て方

グッドスマイルは50日から55日前後と短期間で手軽に育てることができ、特に日が長くなる春の5月から7月にかけて種を蒔くことで45センチほどに育ち、逆に日が短い時期に育てる事で15センチと小ぶりにすることもできます。播種から4、5日で発芽します。一輪の開花期間は10日程で、分岐した花も合わせることで鑑賞期間は20日以上となります。グングン成長させるコツとして、発芽して10日前後までは小さなトレイで育て、後に50センチ程の少し大きな鉢に移植させて育てることで根の育成を抑えて、枝を出易くすることもできます。またこまめに摘芯を行うことで、簡単に枝を分岐させ花数を増やしてバランスの良い形を作ることができます。

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土は一般的な農業用で育成できますが、含ませる元肥は少なめにします。また比較的乾燥を好む植物のため、水分は多すぎると根の育成不良となるので、葉の色や形を見ながら、滴湿と液状の肥料で追肥を行う方法がおすすめです。耐病性がある品種ですが、病害虫の被害もあります。気温が高温時に発生し易い斑点細菌病やハダニ、オンシツコナジラミがあげられます。多くの場合、原因は高温多湿にありますので、湿度の管理を行い、健康に育つ環境を作ることに努め、早期予防をしていくと良いでしょう。また害虫は放置せずこまめに葉枝を観察し、必要に応じて除去することで被害を小さくすることができます。

まとめ

ひまわりはその育て易さと成長の早さから、多くの小学校で夏休みの自由研究などでも採用されてきた日本人には馴染み深い植物です。大きな花黄色い花弁と、夏の暑さに負けず太陽に向かう様子は、私たちに夏らしさを感じさせてくれるなくてはならない存在です。現在では品種改良のお陰もありグッドスマイルのように、もっと身近に、手軽にその元気な姿を見る事が出来ます。庭に咲く背の高い姿ではなく、現代の暮らしにあった形でひまわりは私たちに寄り添います。慌ただしく時間が過ぎる今の時代に、ひまわりのように明るく元気に暮らしていけるように私たちに呼びかけているようです。