月下美人は夏の夜に一夜限りの花を咲かせるとても美しい花です。
繊細でか弱い少食なイメージがありませんか?
ところが!月下美人は多肥多水を好むなかなかの肥料食いの植物なのです。夏の間、生長しながら花を咲かせ続けます。
ほうっておくと株は大型になり一般家庭では管理ができなくなってしまいます。
適度な剪定と、肥料は欠かすことなくしっかり与えて育てていきましょう。
月下美人の育て方 剪定で株姿をよくする方法は?
月下美人は森林性サボテンの仲間です。
木性の傾向が強いので、ほっておくと3メートルほどにも大型化してしまいます。
大きくなりすぎると一般的にご家庭で育てるには不都合なので、せいぜい人の背丈くらいに整えると管理がしやすくなります。
月下美人は寒さに弱いので、冬場は室内に取り込んだり、雨風をよけるために軒下に移動させたりと、あちこち運ぶことが多いので、あまり大きくしないほうが扱いやすいのです。
・剪定のしかた
栽培場所や持ち運びの便利さを考えて、そこにふさわしい大きさまで育ったら、伸びた葉の先端を指で摘み取ります。
こうすると摘んだ葉の下の部分から花のつく孫葉が左右に伸びてきます。
さらに、出てきた孫葉も同じように先端を摘み取ると、生長が抑制されて養分がたまり、花芽が充実してきます。
生長した株はシュートと呼ばれる棒状の長い枝のようなものが伸びだしてきます。
シュートを摘むと次は平たい葉が出て、さらにその葉からでた孫葉に花が良くつきます。
シュートを一定の高さで剪定していれば、あまり株姿が乱れることはないでしょう。
剪定を始める目安はこのシュートが伸びだした頃です。
月下美人の育て方 肥料やりはどのくらいが適当か?
可憐な見かけによらず、月下美人は多肥を好むので4月から9月までは肥料を切らさずに与えていきます。
置き肥と、水やりがわりに薄い液肥を月数回与えるとよく育ちます。
秋以降の肥料は温度しだいです。
冬でも10度以上を保って育てられる環境にあるなら、肥料はあげつづけてもかまいません。
そうでなければ水やりも控え、肥料も早めに切り上げて休眠を促しましょう。
【まとめ】
月下美人は寒さに弱く、育てるうえで温度管理がとても重要です。
鉢植えを季節や天候に合わせてあちこちと移動させ、水やりと肥料を欠かさず、手をかけて育てなくてはなりません。
しかしそうやって大事にそだてた花が開いたときの感動はひとしおです。
1つの花が咲いていられるのは一夜限りですが、株によっては開花シーズンの間に3、4回花を咲かせてくれるので、肥料や温度管理などを工夫しながらぜひ楽しんで育ててみてください。