春から秋に向けての開花時期になると薄ピンクや濃い紫色、白色などの花が咲き、その清楚な姿になごまされるカワラナデシコ。梅雨の頃になれば夏越しの準備で切り戻しをしなくてはなりません。

今回はこの切り戻しの方法とその後の育て方などを見ていきましょう。

 

カワラナデシコの切り戻しの方法とは?切り戻した株は挿し芽として再利用する!

カワラナデシコ 切り戻し

カワラナデシコは開花してから草丈50~60cmくらいまで育ちます。多少放置してもとても丈夫な植物と言えます。こぼれ種でも勝手に増えていきます。多年草で宿根草でもあり、花がたくさん咲き種もたくさん作るので、株の寿命はそれほど長くなく3年くらいでしょうか。

カワラナデシコの花が終わったものから順次切り戻しをしていきます。これは梅雨の時期に蒸れて病気にならないためです。また、暑い夏を越すための作業をやることにより、秋からの花付きが良くなるとされています。切り戻しの際にお礼肥をしましょう。その後の成長が違います。

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切り戻しの方法は、草丈の長いものは花が終わった茎を順次株元から切り落とし、短いものでは開花が落ち着いてから半分くらいの高さで切り落とします。四季咲きの品種は梅雨に入る前に刈り込みをします。地上際で新芽を吹かせれば、秋の花付きや見栄えなども良くなります。

切り落とした茎は挿し穂として使用します。挿し穂は1時間ほど水に浸けておきます。その後水から出して赤玉土(小粒)の入ったポットへ挿します。根が出るまでは2週間~3週間くらいになります。早くさせたい場合、発根促進剤を使うと根の出る速度が短縮出来ます。直射日光は避けて明るい日陰で水を切らさず、上手に管理していきましょう。

2年~3年に一度花付きが悪いなと感じたら種子を採取し、蒔くか挿し芽を行い株の更新をしましょう。

 

まとめ

これまで、切り戻しの方法やその後の育て方などを見ていきました。カワラナデシコは雑草のようにたくましい花だと言います。株の寿命は短くてもこぼれ種でたくさん花を咲かせてくれるので、切り戻しや挿し芽、株分けなどを行い、上手に増やして行くことができれば、長く楽しめる花ではないでしょうか。