カトレア原種は主にブラジルを中心にアンデス山脈やベネズエラまでと幅広く自生しています。育っている環境も様々です。湿度の高い場所で育つカトレアもあれば、逆に乾燥地帯に自生しているカトレアもあります。

共通点は風通しが良く、夜にある程度湿度がある場所という点になります。中南米と日本では気候がまるで違うため、育て方にもいくつか気をつけなければいけない事があるようです。

カトレア原種系の育て方 注意点とは?

カトレア 原種 育て方

品種によって適した栽培環境が変わってきますが、ここでは一般的な育て方について紹介します。お住いの地域の環境と照らし合わせて参考にしてみてくださいね。

<育て方のポイント>

温度管理:カトレアの栽培環境の適温は15℃~30℃が目安と言われています。冬季は最低15℃を保つ必要があります。ただ、低い温度の方が適している品種もあります。

日本の真夏は30℃を超える地域がほとんどなため、夏場の温度管理が重要です。夕方以降の水やりの際に、鉢全体に水をかけ温度を下げてあげると良いです。

置き場所:置き場所についても、日陰でよく育つ品種や直射日光を好む品種と様々です。ご自分が育てている品種に合わせて適した場所で育ててください。

どの品種にも共通するのは、風通しの良い場所です。

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水やり:基本的には夕方以降に水やりをします。植え込み材がしっかりと乾いてから、水をたっぷりあげてください。鉢の底から流れ出るくらいが丁度いいです。

ただし、鉢の中の植え込み材が湿っている事に気づかず、水やりを続けると根腐れをおこしてしまうので気をつけましょう。冬季は控えめにします。

肥料:カトレアは着生植物です。着生植物とは、地面に根を張らず他の樹木や岩などに着生して生きている植物です。ですから、元々が地面から栄養分を吸収するといった事をしていません。

着生している樹木などからのほんの少しの栄養分で生きる事が出来るため、肥料はそれほど必要としません。

新芽が成長する時期だけ、育てている品種に合わせた固形肥料を月に1度、または薄い液肥を週に1度の目安で与えてください。

肥料の与えすぎも水のやりすぎと同様に株や根を傷め病気の元になりますので、注意が必要です。

まとめ

カトレア原種には様々な種類があり、どれもとても魅力的で育てて見たいという方も多いようです。原産国が中南米のため、日本では環境が違い過ぎる部分もありますが、育て方のポイントを参考に、株の様子を確認しながら育ててみてください。

無事に花が咲いた時、とてもうれしいと思いますよ。